ヨーロッパラウンド初戦である2013年F1第5戦スペインGPに各チームはそれぞれ改良を持ち込んできたが、マクラーレンが非力なMP4-28を強化すべく投入した大幅改良は効果的とはいえないものだった。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはグランプリ初日に「今日は間違いなくいい気分ではない」と話し、前戦バーレーンGPから明らかに大きく変わったクルマを作り上げるために「多大な努力」をしたのに、と嘆いている。
マクラーレンにとって唯一の希望は、本拠地ウォーキングからスペインに向けて緊急輸送されたウイングで、ウィットマーシュも「これで楽になるといいのだが」と希望をかけていた。
今週、マクラーレンはバルセロナでの改良失敗を一笑していたが、ドライバーのジェンソン・バトンは落胆を隠せないでいる。
「僕たちはまだ、恐ろしいくらいペースが悪い」
バトンのチームメートであるセルジオ・ペレスも「今の段階では、タイトル争いを考えるのは現実的じゃない。5戦目にもなって、僕たちのタイムは2秒も遅いんだ」とコメントしていた。