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ロータス、もっと勝つことが必要/F1スペインGPプレビューまとめ

2013年05月09日(木)23:47 pm

ロータスのキミ・ライコネンとロメ・グロジャンが、カタルーニャ・サーキットで行われる第5戦F1スペインGP(5月12日決勝)に向けて意気込みを語った。

Q:キミ、チームもあなた自身もそれぞれコンストラクター部門とドライバー部門で2位につけていますね。これまでの結果には満足していますか?

ライコネン:去年よりいい位置にいるから、上出来なスタートだね。でもシーズンはまだ始まったばかりだから最後までチャンピオン争いができるかどうか判断するには早すぎるよ

ライコネン:セバスチャン(ベッテル/レッドブル)がこの先もいい結果を残し続けるなら追いつくのは相当難しくなる。彼からポイントを奪い取っていかないといけないね。でも何が起こるかは分からないし、クルマを改善しながら攻め続けていくしかないね。

Q:1位との差を縮めるには何が必要ですか?

ライコネン:もっと勝つことだよ! 僕より多くポイントを獲得しているドライバーに追いつくには、2倍頑張らなくちゃいけないんだ。予選でもっとクルマを速くしたいことは知っているよね。上位グリッドは接戦だから、2列目までに入っていないと毎回優勝争いにからむのは難しいんだよ。

ライコネン:ヨーロッパラウンドが始まる段階で今の順位にいられるのはいいことだよ。これからどのチームも新しいパーツをどんどん投入して、攻めに転じてくるからね。まだ早い段階とはいえ、シーズンの初めからポイントを取れているという事は、(ポイントが)無いより明らかにいいよ。これからも同じ調子で得点を重ねていかなきゃいけない。僕らにとっていい週末じゃなくても同じ調子でレースを終えていなくちゃいけないんだ。そうやってシーズンの終わりまで戦っていくつもりだよ。

Q:カタルーニャ・サーキットはどうですか?

ライコネン:バルセロナでは2度勝ったことがあるし、去年は表彰台にあがった。またいい週末になることを願いつつ、行くのを楽しみにしているよ。あのサーキットでは全てを正しくやらないと勝つことはできない。どのチームもあそこでテストを重ねているから、アドバンテージを作り出すのは難しいんだ。あと風と温度でコースの状態がかなり変わるから、セットアップはとても重要だね。エンジニアは忙しくなるよ。

Q:またヨーロッパでレースするのはいいものですか?

ライコネン:ヨーロッパでレースするのはとても好きだよ。移動距離が少なくてすむからレースのある週末に力を蓄えることができる。伝統的にも、ヨーロッパに戻ってからが本当のシーズン開幕だからね。僕にとっては最高だよ。

Q:(ロータスのマシン)E21をテストしたのはカタルーニャ・サーキットのみですが、それは何らかの助けになりますか?

ライコネン:確かにそうだね、でもあれは2月の終わりから3月初旬にかけてだった事を忘れちゃいけない。僕らが想定している5月の状態と比較したらまるで違うと思うよ。テストの時は、タイヤをうまく使うのが難しかったけど、それはどのチームも一緒だった。またフリー走行1からやり直しだよ。

Q:テストでは、ロータスは距離を走れていませんでした。しかし、シーズンがすでに始まっている今、信頼性に懸念はありませんか?

ライコネン:マシンに問題があったから確かにあまり走れなかった。それから、体調を崩して走れなかった日も1日あったね。でも、僕もチームもカタルーニャ・サーキットのことはよく分かっているから、コースの状態とかマシンのセットアップをどうするかなんてことで驚きはないはずだよ。シーズン前にたくさん走る事はできなかったけど、大事なのはマシンに乗っている間ずっと気分が良かった事だよ。ロータスのマシンはこれまでどのサーキットでもうまく対応できている。

Q:バーレーンGPでは2位でしたが、ずいぶん静かでしたね。結果には満足でしたか?

ライコネン:勝たないと本当に満足ではないよね。でも2位はそれに一番近いかな。予選でもう数グリッド前に出られたと思う。そうすれば、もっといいレース運びができたんじゃないかと思うんだ。でも力を出し切ったし、予選でなかった速さをレースで引き出す事ができたからラッキーだったよ。スペインでは僕がもっとハッピーになっている事を願いたいね。

Q:ロメ、期待に反して開幕直後は結果が出ませんでしたが、F1バーレーンGPで一気に好転したのはなぜですか?

グロジャン:バーレーンの前まではマシンに馴染めていなかったんだ、シャシーがどうとか、空力がとかそういうんじゃなくてね。僕が気に入るようにするまで時間がかかったよ。それもいら立たしかった。今では何がいけないのか分かったから、気分が良くなったよ。バーレーンGPの日曜日は、マシンに乗っていてとてもいい感触がしていたから、3位でのフィニッシュはその結果だと思うよ。

グロジャン:それはドライバーとして一番大事なこと。つまり、マシンを大体自分の思うようにコントロールできていたんだ。3位という結果で、チームのみんなの努力が報われたと思うよ。

Q:開幕時の苦戦の後、表彰台に登った気持ちはどうでしたか?

グロジャン:レースは追い抜きがいくつもあって楽しかったよ。何度かギリギリまで接近して緊迫した瞬間もあったけど、楽しかった。11番グリッドから3位表彰台まで追い上げられたのは、満足のいく結果だね。

グロジャン:レース中「P4(4位)」とサインが出ていたのを見たとき、ポール(ディ・レスタ/フォース・インディア)からはそんなに離されていなかったから、「ヨシ、表彰台だぞ、行くぞ!」って思ったんだ。僕の方が新しいタイヤを履いている事は分かっていたけど、タイヤをいたわりながら攻めるのは簡単じゃなかった。前にほかのマシンが見えていたら、ドライバーなら誰でもそういうものさ。幸いレース終了間近に追い抜く事ができて、チェッカーを受ける前には少しギャップもできていたんだ。

Q:(ロータスのマシン)E21はどう進化していると思いますか?

グロジャン:ラップタイムに向上が見えるから、アップグレードはうまく行っているとわかるよ。去年のマシンにはもう競争力があって、合計で10回表彰台にあがった。だから、チームが昨年の良いところを残して、E21でさらに改善できているのはとても良かったと思うよ。バーレーンGPからは、僕もマシンに慣れたと思うから、今シーズンもっと結果を残せる事を願っているよ。

Q:タイヤのマネジメントについてはどう考えていますか?

グロジャン:タイヤマネジメントはいつでも予選とレースの作戦の一部だ。ほかはどうか知らないけど、僕はできるだけいい結果を得るためにいつも可能な限り攻めるんだ。もちろん、タイヤに優しい走り方をするか、自分の走り方をタイヤに合わせていけば、何もしないよりタイヤを長く使う事はできるんだ。最高のパフォーマンスを引き出すには何にでも対応できなくちゃいけない、でもそれはレースドライバーとしては当然の事だよ。

Q:スペインGPで良い週末にするカギは何ですか?

グロジャン:バルセロナはバーレーンよりも追い抜きが難しいから、予選がより大事なんだ。(予選は)チームとしてはまだ改善の余地がある部分だけど、いくつかアイデアがあるから、ぜひ最前列を取りたいね。

Q:カタルーニャ・サーキットについてはどう思いますか?

グロジャン:(冬に)テストがあるからみんながよく知っているサーキットだね。第1セクターを構成している最初の4つのコーナーはかなり高速だけど、最終セクターの10から15コーナーにかけては逆に低速になっているんだ。15コーナーを出たところでは、マシンのリアがしっかりしていて強いトラクションがある事が必要だよ。それからリアタイヤをオーバーヒートさせない事と、タイヤの減りをうまく管理する事が大事だけど、今供給されているタイヤだとより一層それが難しくなっているね。減りが進むとタイムは全然出ないからね。タイヤマネジメントはレースでのいいパフォーマンスのカギである事は間違いないよ。

Q:表彰台にのるような活躍を続けるには何が必要ですか?

グロジャン:ただただライバルの前に出る事だけだよ! もうチームには安定感があるから、どのレースでもポイント圏内でレースを終える事ができている。でも僕らが狙っているのはもっといい結果だから、僕の思うようにマシンをセットアップできるかどうかが重要だったんだ。

グロジャン:今僕には戦えるマシンがあるから、ガンガン攻める事ができる。ある意味ここからが僕のシーズンの幕開けと言ってもいいんじゃないかな! バーレーンの表彰台はその手始めとしては良かったと思うよ。チームがこれまでの調子で頑張り続ければ、きっといい結果を残す事が出来ると思うよ」

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