井原慶子「まずは優勝が目標」／WEC
今年もガルフレーシングからWEC（世界耐久選手権）へ参戦する井原慶子が、目標はタイトル獲得だとしながらも、まずはレース優勝が目標だとTopNewsの取材で語った。
昨年は、シャシー供給元のローラが経営破たんしたことから、パーツが供給されず、苦しい戦いを強いられていた。今年もガルフレーシングはローラのマシンで戦うが、井原によると現在は別の会社がパーツの供給を行っており、今週にはフランスでテストも実施。「今年はパーツの心配はないと思います」と井原本人も語っている。
チーム体制の面でも、アウディからエンジニアを獲得するなど、チーム体制は強化されているという。「チームを補強しましたし、パーツ供給のルートも確保したので、ずいぶん進歩していると思います」と井原は自信を見せた。
チームが昨年からプロトタイプでの参戦を開始したため、データが全くない状態での戦いになり、「細かいセッティングを煮詰められなかった」ところが大変だったと井原は昨年を振り返った。しかしその反面、チーム内でコミュニケーションを取りながら土台（どだい）を作っていくことで、多くのことを学べたと話している。
ガルフレーシングが参戦するLMP2クラスは、日産が多くのチームへエンジンを供給しているほか、元F1ドライバーも参戦し、トヨタとアウディがハイブリッド対決を繰り広げるLMP1クラス以上に激しい戦いが行われている。「すべてのチームがライバル」と語る井原は、次のように今シーズンの目標を語った。
「チャンピオンはもちろんですし、優勝したいです。表彰台の真ん中に立ちたいです」
「もう1つはル・マン24時間での表彰台に立ちたいですね」
井原は今週、チームに合流してフランスでテストを実施。井原とガルフレーシングにとっての今季初戦となるスパ・フランコルシャン6時間は、5月4日（土）に決勝が行われる。
