ロメ・グロジャン(ロータス)は、失った自信を立て直す必要があると元F1チャンピオンのアラン・プロストが語った。
同じフランス人で、4回チャンピオンを獲得しているプロストは、グロジャンが2013年スタートでつまずいて精神的に苦しんでいると見ている。
チームメートのキミ・ライコネンは、F1開幕戦オーストラリアGPで優勝、第3戦中国GPでも2位になり、ドライバーズランキングで1位から3ポイント差の2位につけている。一方グロジャンは、ライコネンの49ポイントに対し、わずか11ポイントしか獲得していない。
「インタビューを見れば、彼が気持ちの上で難しい状況に置かれていることがはっきり分かる」とプロストはロシアのスポーツサイト『Championat』に話した。
「彼は自信を失っている。特にライコネンがいいパフォーマンスをしているからだ」
「去年、ロメは彼(ライコネン)と対等に戦っていた。だが、今年はそれができずにいる」
グロジャン自身は、苦戦している原因に首をかしげているが、プロストはこう見ている。「1回いい週末を過ごせればいいだけのことかもしれない。そうすれば、一から出直せる」
「これは、彼の速さというより精神面の問題のように私には思える」
ロータスのチーム代表エリック・ブーリエも、グロジャンの苦戦の原因は、ライコネンの好調によるものだと見ている。
「ロメは、最も才能に恵まれたドライバーと同じクルマで走るという、非常に厳しい戦いに直面している」
「ロメにとっては、時に悔しいこともあるだろう。今シーズン、コースで見せているキミのレベルに匹敵するのは、本当に至難の業だからだ」
「しかし同時に、この上ない機会でもある。最高のドライバーから学ぶことができるのだから」
「チームにポイントをもたらしつつ、こうした課題から学ぶことができれば、われわれが望む仕事をしているということになる」