不振の続くマクラーレンだが、今年からマクラーレンに移籍してきたセルジオ・ペレスに注目が集まっている。
6年間在籍したルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)の後任として名門マクラーレンに加入したペレスだが、その理由は、実力よりも母国メキシコの大富豪カルロス・スリムとのコネのほうが大きかったのではないかという見る者もいる。
F1第3戦中国GPでは、ペレスは12番手グリッドからスタートしてポイント圏外の11位に終わっており、ペレス自身も「ペースに関しては最高の週末ではなかった」と認めている。
ペレスはレース中にアクシデントも起こしている。特にキミ・ライコネン(ロータス)に対しては、コースから押し出すような動きをして接触しており、ライコネンは無線で「何をやっているんだ?」と怒りをあらわにしていた。
表彰台に上がる前の控え室で2位になったライコネンがその事故について話すと、3位のハミルトンも「彼(ペレス)はめちゃくちゃだった」と答えていた。
元F1ドライバーでイギリスのテレビ局『Sky Sports(スカイ・スポーツ)』で解説を務めるマーティン・ブランドルが、マクラーレンはニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)と契約すべきだったと話したと『Speedweek(スピードウィーク)』が伝えている。
「どうしてマクラーレンがこのドライバー(ヒュルケンベルグ)と契約しなかったのか、いまだに分からない」とブランドルは語っている。「彼の才能は一目瞭然だ」
「私だったら、ペレスより先に彼(ヒュルケンベルグ)と10回は契約していたね」
しかし、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、23歳のペレスを擁護している。
「(ライコネンとの)あの事故については、彼(ペレス)に言ったよ。コースに出たらレースしなきゃいけないんだから、とね」
「つまり、時にはひじで押しのけたり荒っぽくやったりしなきゃならない時もあるということだ。フェアな範囲でね」