国際自動車連盟(FIA)がスイスで開催した世界モータースポーツ評議会(World Motor Sport Council=WMSC)において、「ドライバーズ委員会」の評議員に、世界の女性ドライバー代表として選ばれた井原慶子がTopNewsの取材に対し、「ドライバーズ委員会ではEV(電気自動車)など、環境に配慮した今後のモータースポーツについても話し合っていきます」と語り、「環境に配慮した形でモータースポーツが発展していくことへ貢献していきたい」と抱負を述べた。
FIAがスイスで開催したWMSCにおいて承認されたこのドライバーズ委員会は、会長に元F1世界王者エマーソン・フィッティパルディ、副会長に世界ラリー選手権(WRC)の現世界王者セバスチャン・ローブ、評議員に元F1世界王者ナイジェル・マンセルらが名を連ねるなど、そうそうたるメンバーをそろえて設立された。
井原は、事故により眼球摘出の大手術で一命を取り留めたマリア・デ・ビロタと共に、世界中の女性ドライバーから初めて評議員に選出されている。
井原の選出については、2012年ル・マン24時間をシリーズに含む世界耐久選手権(WEC)に年間参戦していたことから、世界で最も格式の高い国際自動車レースにフル参戦している女性トップドライバーということで、世界の女性ドライバー代表として委員に選出されたとのことだ。
FIAドライバーズ委員会では、レーシングドライバーの権利や安全について話し合われるほか、ドライバーの立場から環境に配慮した技術開発などについても取り上げられる。