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F1開幕戦オーストラリアGPフリー走行3回目、詳細レポート

2013年03月16日(土)13:34 pm

2013年F1開幕戦オーストラリアGPが3月16日(土)、アルバート・パーク・サーキット(1周/5.303km)で2日目を迎え、現地時間14時(日本時間12時)から60分間にわたって行われたフリー走行3回目で、ロメ・グロジャン(ロータス)がトップになった。

【写真】F1オーストラリアGP金曜日(全30枚)

セッション開始時の天候は曇り。気温22℃。路面温度は32℃。初日のフリー走行はいずれもレッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムを刻む結果となった。ここまでのところはそのレッドブルを筆頭に、メルセデス、フェラーリ、ロータスといったところが好調ぶりをアピールしている。トップチームの中では唯一大きくクルマを造り変えてきたマクラーレンが中団に沈んでいることが気になる。

この後現地時間17時から行われる予選に向けて天気が気になるところだが、現時点ではかなり暑い雲が空を覆っているものの、まだ雨は落ちてきていない。ただ、今後降水確率はさらに高まると予報されており、どうなるか予断を許さない状態だ。そうしたこともあってか、セッション開始と同時に、ほとんどのチームが早めにコースへ出てゆく。

開始10分経過時点ではトップにフェリペ・マッサ、2番手にフェルナンド・アロンソのフェラーリ勢、3番手にポール・ディ・レスタ、4番手にエイドリアン・スーティルのフォース・インディア勢、続いてジャン・エリック・ベルニュ、ダニエル・リチャルドのトロ・ロッソ勢が並んでいる。この段階ではほとんどのチームがハード側のミディアムタイヤを装着しているが、もうすぐ雨が降り出すとの予想のもと、ソフト側のスーパーソフトタイヤに履き替えてチェックを行おうとするチームも増えてきた。

開始15分ごろから雨が落ちてきた。あっという間にかなり大粒の雨となり、スタンドの観客たちも一斉に雨具を身にまとい始める。もちろんすべてのクルマがピットに戻り、しばらく様子を見ることになる。

開始20分に競技委員長がウエットを宣言。これによって雨用タイヤの装着が可能となるとともに、DRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)の使用が禁止されることになる。この時点でのトップ5は1分26秒929をマークしたロメ・グロジャン(ロータス)を筆頭に、以下アロンソ、マッサ、ディ・レスタ、キミ・ライコネン(ロータス)という順だ。

開始25分となったが、風雨はさらに強まり、横殴りの風に乗って雨粒が路面を叩きつけている。どのチームも、これではどうしようもないというような顔を浮かべてガレージから外を眺めている状態だ。この時点で気温は19℃、路面温度は21℃にまで下がっている。

残り25分に近づき、風雨が少しずつ弱まり始めたところで、マッサがブルーのラインが入ったウエットタイヤ(水量が多いとき用レインタイヤ)を装着してコースへと出てゆく。ベッテルはガレージのモニターでマッサの走行の様子を食い入るように見つめ、路面の状況を探っている。雨はかなり小降りになったものの、路面にはところどころ水量の多いところもあり、ウォールとの距離が近いところが多いこのサーキットでは注意して走行する必要がある。

残り20分を切った時点で全車がコースへと入る。予選がこうしたウエット状態で行われることを想定すれば、雨用タイヤでの走行チェックを行っておくことも必須条件となる。ドライ状態のときにまだタイム計測を行っていなかったルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が今日初めてのタイムを出すが、ウエットタイヤでの記録は1分49秒478。ミディアムタイヤによるグロジャンのタイムからはやはり20秒以上遅いものとなっている。

残り15分。雨はやみ、コース上には走行ラインを中心に少しずつ乾き始めた部分も見えてきた。すでに何台かのクルマは路面水量が少ないとき用のインターミディエイトタイヤに履き替えている。

残り10分。インターミディエイトタイヤで走行を行っていたベッテルが突然第4コーナー部分でクルマを止め、そのまま降りてしまう。どうやら油圧系の問題が発生したようだ。ここまで順調にきていたレッドブルだが、ここで信頼性にかかわる問題が起きたことは今後に向けて不安を残すことになってしまった。ただ、トラブル発生が予選セッション前だったのは、不幸中の幸いだったとも言えるかもしれない。

ほとんどのクルマがインターミディエイトでの走行を続ける中でセッションが終了。途中から雨となったため、順位的にはドライコンディション状態で記録されたものから大きく動いていない。トップ5はグロジャン、アロンソ、マッサ、ディ・レスタ、ライコネン。以下、リチャルド、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、エステバン・グティエレス(ザウバー)というトップ10となった。

苦戦が続くマクラーレン勢はジェンソン・バトンが17番手、セルジオ・ペレスが18番手に終わっている。

【結果】F1開幕戦オーストラリアGPフリー走行3回目、各ドライバーのタイム、タイム差など

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