マクラーレンのタイトルスポンサーであるボーダフォンが、F1からの撤退を決めた。
昨年中盤、ボーダフォンが主要なスポンサー契約を見直していると『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』が報じて以降、マクラーレンとの契約が2013年以降も継続するのか疑問視されていた。
マクラーレンに支払われるのは年間7,500万ドル(約71億円)と推定されているが、今回『Financial Times(フィナンシャル・タイムズ)』が伝えたところによると、マクラーレンとの契約終了が決定したとボーダフォンの広報担当が明かしたという。
昨年マクラーレンは、メルセデスAMGへの移籍が決まったルイス・ハミルトンの後任として、ザウバーからセルジオ・ペレスを獲得した。ペレスは2010年のF1デビュー以来、世界一の大富豪カルロス・スリムが所有するメキシコの大手通信会社テルメックスの支援を受けており、ペレス獲得の理由はそれではないのかという憶測を呼んでいた。
テルメックスは、ペレスが移籍した今年も、引き続きザウバーのスポンサーだが、これでボーダフォンに代わってマクラーレンのタイトルスポンサーになるのではないかといううわさに拍車がかかっている。
マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュは、ペレスの移籍が決定した昨年9月にこう話している。「確かに私はカルロス・スリムと話をした。だが、われわれはセルジオにオファーを出したんだ。彼には十分な報酬を支払うし、裏取引なんてまったくない」
「今回のこと(ペレスとの契約)で最終的に新しいパートナーが付くことはない、と言っているわけじゃない。だが、それが今回の話を進める原動力だったわけではない」