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WRC開幕戦ラリー・モンテカルロ、ローブが7勝目

2013年01月22日(火)14:03 pm

WRC(世界ラリー選手権)開幕戦ラリー・モンテカルロで、シトロエンのセバスチャン・ローブが優勝した。以下、プジョー・シトロエン・ジャポンのプレスリリースより。

3日間の競技後、土曜日予定されていたチュリニ峠を通る2つのナイトステージはキャンセルとなり、セバスチアン・ローブ/ダニエル・エレナ組は4日間の戦いを制し、7度目のモンテカルロラリー優勝を成し遂げました。そして3位にもダニエル・ソルド/カルロ・デル・バリオ組が入り、今年の開幕戦で2台のシトロエンDS3 WRCがポデイアム・フィニッシュを飾りました。4位にもミッコ・ヒルボネン/ヤルモ・レイティネン組が入り、シトロエン・トタル・アブダビ・ワールド・ラリー・チームは、マニュファクチャラーズ・ポイントスタンディングでリードをしています。

金曜日の午後早くクルーたちはその日の最後の2ステージに向けてスタートして行きました。するとすぐにシトロエンのサービス・チームはサービスパークの撤収に取りかかりました。約393Kmの移動後、5台のサービストラックは深夜モナコに到着しました。夜明けまでにすべてのサービス機材をトラックから降ろし、F1モナコGPのピットの位置に再びサービス機材を準備してシトロエンDC3 WRCを待ち構えていました。

ラリーベースが南フランスから移されても天候の変化はありませんでした。雨の降り続くモナコから雪の降る800mの高地へと移動するクルーたちには、再びミシュランのスパイクタイヤが必要となりました。はじめのループは、ロダ峠(ラントスク - ルセラ)経由でチュリニ峠(ムーリネ-ラ・ボレーヌ・ヴェスビ-)を2度走ることになっていました。

SS14フィニッシュ地点で難しいコンディションに「運転できる状況じゃない。薄い油膜に線を引いてるようで、常時アクアプレイニング現象が起きてるんだ。直線ですら30Km以上は出せない。全くのお手上げだよ」と、ローブは不満を爆発させました。彼が後続車に走行ライン残したおかげで、DS3 WRCに乗るブリアン・ブフィエーがこのステージのトップタイムを取りました。

このステージでは、何台かがコース・オフによってリタイアとなりました。ダニ・ソルド組とミッコ・ヒルボネン組のライバルたちもここでリタイアとなりました。その結果、彼らは3位と4位に順位を上げました。「コース上に残るのが難しかった。コンディションは泥が多く最悪だった」「チュリニ峠の2回目はまあまあだったね。コース上にいられたから。でも、とにかくミスを犯さないようにと走った。ミスったら終わりだからね」と、ソルドは語りました。

SS15のチュリニ峠にアタックする前にローブには少し余裕がありました。「路面には、1回目のアタックでできた2本の走行ラインが残っていたんだ。その2本はどちらも選択の余地はなく、今一度ドライバーにとっても観客にとってもつまらないアタックをしなければならなかった。とにかく、フィニッシュを目指してね」。

夕方、モナコに戻ったクルーたちは今晩2回走るチュリニ峠用に生き残っているスパイクタイヤを選択していました。しかし、ラリーの主催者は競技車がすでにサービスパークを出発した後に、安全上の理由から最終2ステージのキャンセルを発表しました。

ラリーは、ここで終了です。シトロエンのサービスパーク内では驚きがすぐに喜びに変わりました。「変なフィニッシュだったけど、コース状況が異常だったから、この決定は理解できる」と、シトロエン・レーシング・チーム監督のイブ・マットンは語りました。「われわれの掲げた目標は、2台のDS3 WRCをポディアムにあげることだった。さらにうれしいことは、トップ 5に4台もの DS3 WRC が入ったことです」。

モンテカルロラリー7度目の優勝を挙げたセバスチアン・ローブは、トミ・マキネンと同じ4回連続優勝の記録に並びました。「ちょっと変な気分だね。ラリーがちゃんと終わらなかったし。でも、今週末はドライコンディション以外のすべてのコンディションを経験できた。一度もスリックタイヤを使わなかったモンテカルロって、多分初めてだと思うよ。僕たちは、スタートからフィニッシュまでほとんどラリーをリードして優勝したからとてもうれしい。多分ここにいるのが最後になると思うから、何となく特別な優勝になってくるね」。

「シトロエンに戻って、ポディアムフィニッシュができてとてもうれしいよ。コンディションは僕にとって普通ではなかったけど、とても良い結果が残せた。二人のローブとオジェのセバスチアンの後ろでフィニッシュまでとても長かったけど、僕らは彼らと別なラリーをしてる、と感じた。早く次のラリーを走りたいよ」。

ミッコ・ヒルボネンが4位に入ったおかげで、シトロエン・トタル・アブダビ・ワールド・ラリー・チームは、初戦を終了した時点でマニュファクチャラーズ・ポイントスタンディングで19ポイントもリードしています。「ラリー終盤でラッキーもあったけど、この結果はとても満足です。ラリーはとても難しかったけど、良い結果で終了して満足しなければね。選手権ポイントでも悪くないポジションだし」と、ヒルボネンは締めてくれました。

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