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ROC個人戦で優勝したグロジャン「ものすごい1日だったよ!」

2012年12月17日(月)14:04 pm

16日(日)に、タイのバンコクで開催されたROC(レース・オブ・チャンピオンズ)の個人戦で、フランス人F1ドライバーのロメ・グロジャン(ロータス)が優勝を飾った。

バンコクのラジャマンガラ・スタジアムには、さまざまなトップモータースポーツカテゴリーから16名の有名ドライバーやライダーが集結し、いろいろなクルマによって直接対決を行う形で今年のチャンピオンを決するための戦いが繰り広げられた。グロジャンは前日の15日(土)に行われたネーションズカップ(国別対抗戦)ではミハエル・シューマッハ(元メルセデスAMG)とセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が組んだドイツチームに敗れ、2位となっていたが、16日の個人戦では見事に自身初となる優勝を達成している。

この日、決勝にはグロジャンとともに、ル・マンで8度優勝した実績を持つトム・クリステンセンが進出。両者の間で3ヒート制による戦いが繰り広げられた。今回が12回目の挑戦となり、昨年に続いて2年連続で決勝に駒を進めたクリステンセンだったが、グロジャンに2ヒートを先取され、今年も涙を飲んだ。

今季のF1シリーズでは、度重なるクラッシュの原因をつくったとして1レースの出場停止処分を受けるなど荒れたシーズンを送り、ランキングも8位に終わっていたグロジャンだが、最後に汚名返上といわんばかりの活躍を見せ、並み居る強豪ライバルたちを押しのけ、見事に初めての優勝を手に入れた。そのグロジャンはレース後、次のようにコメントしている。

「今日はものすごい1日だったよ! グループステージではちょっと苦戦したけれど、なんとか突破することができた。その後、準々決勝ではセバスチャン・ベッテル、そして準決勝ではミハエル・シューマッハという、昨日のネーションズカップ決勝で敗れていた2人と顔を合わせることになった。そしてトム(クリステンセン)と決勝を戦うことになったんだ。僕たちはこの大会に何度も出ているし、以前彼と戦ったこともあったよ。だから決勝で彼と顔を合わせることになってうれしかったよ。いいタイミングでいいクルマを手にできたから少し運にもめぐまれたけど、いい感じだった」

「F1では厳しい結果に終わってしまったけど、昨日はまた表彰台に上ることができたし、今日は個人戦で優勝できた! この優勝を手にして、休暇に入ることができるのは素晴らしいね。タイでの歓迎ぶりは素晴らしかったし、皆さんにお礼を言いたい」とグロジャンは締めくくった。

惜しくも決勝で敗れたデンマーク人ドライバーのクリステンセンは、レース・オブ・チャンピオンズへの挑戦は出場選手中最多となる12回目を迎えていた。45歳となるクリステンセンだが、また来年もこの大会に戻ってきたいと、次のように語った。

「この大会は今年で25回目を数えたけれど、ロメ(グロジャン)は優勝にふさわしかった」

「彼にとっては最高の日曜日になったね。私も毎年勝利に近づいてきているよ! それぞれのヒートでわれわれにはわずかな差しかなかったが、私が小さなミスを犯してしまったんだ。それがこのレース・オブ・チャンピオンズの難しいところだよ。毎回違うクルマで戦わなければならないんだからね。オジェ(昨年のこの大会の覇者であるフランス人ラリードライバー)と戦ったときにはアウディでかなり楽しい走りができた。あれが今週末のファステストラップだったと思うし、今回はその記録を持ち帰るよ。私はロメよりも25歳も年上だけど、いいクルマに乗りさえすれば、まだかなり速く走れることが証明できたと思うよ。今年はこれまでのレース・オブ・チャンピオンズの中でもっとも“あたたかい”ものだった。2つの意味でね。われわれを歓迎してくれ、ここで観戦を楽しんでくれた皆さんに感謝したい。私はまだ若いし、たぶんいつかは優勝するチャンスもあるはずだよ!」

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