フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がチームに5年振りのドライバーズタイトルをもたらすことができれば、アロンソになんと1,000万ユーロ(約10億円)のボーナスが転がり込むようだ。
最終戦を前にして、マシンで勝るセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に13ポイント差を付けられているアロンソはチャンピオン争いでは不利な状況に追い込まれている。
しかしアロンソはタイトル獲得を諦めてはいない。
「もちろん表彰台に乗って最低でも15ポイントを取りたいね。セバスチャン(ベッテル)がどの順位にいるか確認して計算をするのはその後だよ」とF1ブラジルGP(11月25日決勝)が行われるインテルラゴス・サーキットで語っている。
イタリアの新聞『La Stampa(スタンパ)』は、アロンソの契約で定められている年間チャンピオン獲得時のボーナスは1,000万ユーロ(約10億円)だと伝えている。
元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドは、アロンソ、ベッテル共にボーナスを得るに相応しいと考えている。
「どちらもお互いのキャリアで最高のレースをしてきたと思うよ。ふたりとも3つ目のタイトルを目指しているっていうのがすごいよね」
「ほとんどのドイツ人は聞きたくないと思うけれど、僕はフェルナンド(アロンソ)にはとても感心しているんだ。F1デビューしてから、いや、F1を観るようになってから、(アロンソのように)シーズンを通してまったくミスを犯さずに最高の走りをするドライバーを見たことがないよ」と『Spox(スポックス)』に語っている。
同じく元F1ドライバーの、ルーベンス・バリチェロもハイドフェルドの意見に同意している。
「マシンを対決させたら、ベッテルの方が明らかに有利だよ。でも、アロンソの経験と意思の強さを考慮すると…。ベッテルが一瞬でも油断してしまったら、タイトルを失うことになる」とブラジルGPのパドックで『Agencia Estado(アジェンシア・エスタード)』に語った。