レッドブルのドライバー育成責任者のヘルムート・マルコ博士は、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)はタイトル争いで不利な状況に立たされている偉大なドライバーだとパドックで見なされていることを一蹴した。
マルコは、アロンソが自身とセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とのタイトル争いを、巨人と戦うヒーローの構図に置き換えて、くり返しアピールしていることに腹を立てている、と『Auto Bild(アウト・ビルト)』に語っている。
「ホッケンハイムで一番速いクルマに乗っていたのは誰だ?」
「フェラーリはみんなが思っているほど悪くない。フェルナンド(アロンソ)はいつも一番速いクルマに乗っていたわけではないが、シーズンを通していいクルマには乗っていた」
「アロンソが競争力のないクルマで戦っているというなら、それはかなり高いレベルの負け惜しみだと思うね」とマルコは続けた。
しかし、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)はベッテルがこの数シーズン最高のマシンを与えられてきたことは、ラッキーなことだと語っている。そのおかげでベッテルは2年連続でチャンピオンとなり、3年連続タイトルに近づいている。
ハミルトンは、もしマクラーレンのマシンがレッドブルと同レベルであればもっとタイトルを取れていたと思っているという発言もしている。
「僕はいいマシンでF1にデビューできてラッキーだった。でも、アンラッキーなことに僕にはそれがそのまま続かなかった。ベッテルはいつもいいマシンに乗れていることがラッキーなんだ」とブラジルの『Totalrace(トータルレース)』に語っている。