F1第18戦アブダビGPフリー走行1回目、詳細レポート
2012年F1第18戦アブダビGPが11月2日（金）、ヤス・マリーナ・サーキット（1周／5.554km）で開幕。現地時間13時（日本時間18時）から90分間、フリー走行1回目が行われ、ルイス・ハミルトン（マクラーレン）が1分43秒285でトップになった。
セッション開始時の天候は晴れ。気温32℃。路面温度は45℃。前戦インドGPと比べても、一段と高めのコンディションだ。
フリー走行1回目を走る控えドライバーは、ジュール・ビアンキ（フォース・インディア）、バルテリ・ボッタス（ウィリアムズ）、マックス・チルトン（マルシャ）、ギド・ヴァン・デル・ガルデ（ケーターハム）、マ・チンホワ（HRT）の5名。チルトンは、F1直下のカテゴリーGP2で三年目の今季は2勝を上げ、ランキング4位で終えたイギリス出身の有望株だ。
ピレリはミディアム（プライム：ハード側）とソフト（オプション：ソフト側）、2種類のドライタイヤを持ち込んでいる。
フリー走行1回目はマシンの基本セッティング決めがテーマ。使うタイヤは、基本的にハード側の1セットのみ。まずは組み上げたマシンが正常に機能するか、1～2周のならし走行でチェック。いったんピットに帰って調整を行い、開始30分ほどで走りを再開するのがいつもの流れだ。
サーキットのすぐ脇にテーマパークを持ち、アブダビ首長国が会社の大株主でもあるフェラーリにとって、ここは準地元。ピットには副社長のピエロ・ラルディ・フェラーリも姿を見せている。
開始29分、ジャン・エリック・ベルニュ（トロ・ロッソ）が単独で周回に入った。1分47秒117、1分46秒708と相次いでトップタイムを更新。これを上回ったのがボッタス。1分46秒085、次いで1分45秒602へと縮めている。
セッションが半分を終了してトップタイムはボッタス。2番手に1分45秒965でセルジオ・ペレス（ザウバー）、3番手に1分45秒997でニコ・ロズベルグ（メルセデスAMG）。
このごろから上位は目まぐるしく順位を変える。残り43分でトップに立ったのは、ミハエル・シューマッハ（メルセデスAMG）だ。タイムは1分45秒309。
残り40分、1分45秒099でアロンソがシューマッハを上回る。その2分後、ハミルトンが1分45秒322で3番手、次の周には1分44秒001を出してトップへ。その直後にセバスチャン・ベッテル（レッドブル）が1分44秒643を刻んで2番手に浮上。次いでジェンソン・バトン（マクラーレン）が1分44秒148でハミルトンに肉薄。残り32分、ハミルトンが1分43秒449でバトンを突き放すタイムをマーク。
この時点でトップはハミルトン、2番手にバトン、3番手ベッテル、4番手には1分44秒931でマーク・ウェバー（レッドブル）、5番手アロンソ、6番手はシューマッハ、7番手ボッタス、8番手フェリペ・マッサ（フェラーリ）、9番手に来季ザウバー入りが決まったニコ・ヒュルケンベルグ（フォース・インディア）、10番手はビアンキの順。
残り27分、ハミルトンが全セクターで総合の最速を更新、1分43秒285にタイムアップ。ザウバー勢は、残り20分の時点でペレスが12周を周回、1分45秒965で15番手。可夢偉は11周を回り、1分46秒425で16番手。画面に映し出されるペレスは最終コーナーで大きくふくらんでいた。ハンドリングが定まっていない感じだ。
そんな中、ヴァン・デル・ガルデが3周を走っただけでピットにはりついている。ケーターハム発信のツイッターによるとエンジントラブルで、ルノーが原因を追究しているとこのことだ。
残り14分でトップのハミルトンは燃料を多く積んだ状態で連続走行を開始。パストール・マルドナード（ウィリアムズ）とボッタスが1分45秒347でまったく同タイム、8番手と9番手を占めている。来季ボッタスが正規ドライバーに昇格すれば、面白い存在になりそうだ。
セッション終盤にきてバトンが最後のアタック、チェッカーが振られた周回で1分43秒618を出し、ハミルトンまでコンマ3秒に迫った。
結局トップは最後までハミルトンのまま。2番手バトン、3番手は1分44秒050でベッテル、4番手に1分44秒366でアロンソ、5番手は1分44秒542でウェバー、6番手は1分44秒694でシューマッハ、7番手に1分45秒115でマルドナード、8番手は1分45秒194でロズベルグ、9番手はボッタス、10番手は1分45秒422でキミ・ライコネン（ロータス）。
小林可夢偉は1分45秒722で13番手、チームメートのペレスは1分45秒811で16番手だった。フリー走行2回目は、日本時間で本日午後10時に始まる予定となっている。
・【結果】F1第18戦アブダビGPフリー走行1回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
・F1第18戦アブダビGPフリー走行1回目の結果
