ロメ・グロジャン(ロータス)は、レーススタート時の慎重すぎるほどのアプローチを今後も続けると誓っている。
2週間前に行われた韓国GP決勝スタート直後の第1コーナーで、グロジャンは非常に保守的な走りを見せていた。今シーズン、これまでに幾度となくスタート直後の事故を引き起こしたグロジャンは、第12戦ベルギーGPであわや大惨事となるクラッシュの原因を作ったとして、第13戦イタリアGPの出場を禁止されるペナルティーを受けた。そして、その後の日本GPでもスタートするやいなや他車を巻き込むアクシデントを発生させた。これら一連の事例を踏まえ、グロジャンにはこれ以上スタート直後のクラッシュを起こした際は、数戦に及ぶ出場禁止、あるいは2013年のロータスのシートを喪失の可能性があると報じられている。
そのため、グロジャンはゆっくりとスタートすることに異論を唱えていない。
「アクシデントを避けるために、よろこんで多少の順位を落とすよ。これをやったからって世界が終わる訳じゃない」とグロジャンはインド版『Times(タイムズ)』紙に語っている。
「これが(改善に向けた)アプローチの最初の一歩なんだ。そして今シーズンが終わるまで、そのアプローチを続けるつもりだよ」と明かした。
しかし、慎重すぎるほどのスタートを行うグロジャンを他のドライバーたちが標的にしていることを、本人は認識している。
「(他の)ドライバーたちは僕がプレッシャーにさらされていることを知っているから、有利な立場を取り始めたね。でも、僕が他の事故に巻き込まれない限り問題なしさ」とグロジャンは付け加えた。