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シューマッハは勝利への「哲学」を失ったと元F1ドライバー

2012年10月08日(月)13:36 pm

勝利に対する意欲の喪失からミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)は引退するに至った。こう指摘するのは元F1ドライバーのジャン・アレジだ。

フランスのスポーツメディア『RMC』に対して、アレジは次のように語った。

「彼はレースを楽しむために戻ってきた」

「しかし是が非でも勝ちたいと願う若手ドライバーと同じだけの哲学を、彼は失ってしまったんだ」

「こういったマシンでレースをする世界に帰ってきたからには、頂点に立つためにはすべてを犠牲にしなくてはならない」

「他チームよりもマシンの状態が良くない場合、ある年齢に達したドライバーにはこの姿勢がさらに重要になってくる」

その一方で、統括団体FIA(国際自動車連盟)の会長を務めるジャン・トッドが、シューマッハ引退に関する興味深いエピソードを明らかにした。

今月4日(木)に正式に引退発表をしたシューマッハだが、メルセデスAMGの首脳陣であるノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツのモータースポーツ責任者)とロス・ブラウン(チーム代表)に対してシューマッハが引退する意向を伝えたのは、その「5分前」だったことをチームは認めている。

しかしかつてシューマッハと共にフェラーリの黄金時代を築き上げ、現在はシューマッハと親友関係にあるトッドは、引退に関するすべてを「数日前」に知っていたという。

「ミハエルの決断を数日前に知らされたんだ」

「(シューマッハとは)話す機会があったので、彼が引退を表明したとき、私は覚悟ができていたし、(引退の)理由も理解していた」

今後のシューマッハの動向については分からないとしながらも、トッドはこう付け加えた。

「どうなるのだろうね。ただし忙しい毎日を送ることは間違いないと思うよ」

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