ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)は来年、チームに与えられたカーナンバーのうち、数字の小さい方を割り当てられるよう直談判も辞さない構えだ。
2010年にミハエル・シューマッハとコンビを組んで以来、ロズベルグは常に前年度のポイントランキングでシューマッハを上回りながらも大きいほうのカーナンバーを受け入れてきた。
通常、前年度の選手権で成績の良かったドライバーがチーム内で小さい方のカーナンバーを与えられる。しかし、シューマッハは自身の信じる迷信という理由から常々「奇数」がいいと主張してきた。
しかし、週末に行われたシンガポールGP(9月23日実施)の予選Q3において、チームの戦略的な理由から2台ともタイム計測を行わずガレージにとどまった際、ロズベルグはこれまでの控え目な態度のしっぺ返しを食らうこととなった。
メルセデスAMG2台のグリッド位置を決定するのに参考できるタイムがなかったため、その場合はカーナンバーでグリッドが決まる。
シューマッハが“7”でロズベルグが“8”のカーナンバーであったため、必然的にシューマッハのスタート位置がロズベルグより前となった。
「ここ(シンガポール)でのグリッド順を考えると、もっと上からスタートしたかった」とロズベルグはドイツのテレビ局『RTL』に話した。
さらに、「来シーズンはこの状況を考慮しないとね」と認めた。
2012年シーズンのチャンピオンシップで現在ロズベルグは7位につけており、シューマッハは12位である。