ポールポジションから勝利に向けて突き進んでいた第8戦ヨーロッパGP、マシントラブルでリタイアに終わったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)。あれから5戦、チームとエンジン供給元のルノーはまた不安にさいなまれている。
ヨーロッパGPが行われたバレンシアでベッテルの優勝を阻んだのは、発電などをするパーツ、オルタネーターの問題だった。
似たような傾向はロータスやウィリアムズといったほかのルノー系チームにも飛び火する。そこでルノーは、オルタネーターを古いタイプに戻したのだ。
いったんは問題解決かにみえたが、イタリアGP2日目の8日(土)、症状が再発したようだ。
ルノー・スポールのレミ・タフィンは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』にこう語る。「なぜトラブルが起きたか分からないんだ。とりあえず新しい部品に交換するしかないね」
その努力もむなしく、ベッテルは9日(日)の決勝で同じトラブルからリタイアした。