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シューマッハ引退説とハミルトン加入説にメルセデスAMGがコメント

2012年09月11日(火)0:39 am

先日F1の最高権威バーニー・エクレストンが口を滑らせ、即座に本人から否定コメントが出たミハエル・シューマッハ(メルセデスAMG)の引退説に、ようやくメルセデスAMG陣営が反応を見せた。シューマッハが「万が一」引退した場合の次善策を検討していることをノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)が認めたのだ。

ハウグは「どのような事態にも対応できるよう準備しておかなくてはならない」と話したが、このところ盛り上がりを見せているルイス・ハミルトン(マクラーレン)のメルセデスAMG加入説には、次のように語っている。

「ルイスはわれわれメルセデス、そしてマクラーレンと共に成長してきた。ルイスが12歳のころから一緒にやってきたんだ」

「けれど、その事実は今流れている(ハミルトンのメルセデスAMG移籍の)うわさの根拠にはならないよ」

この言葉は一見、ハミルトンのメルセデスAMG移籍をきっぱりと否定しているようにも思えるが、ハウグの言葉は続いた。

「シートに空きがあれば、それを埋めなくてはならない。うわさの種をまくつもりはないが、うわさからは逃げられないからね」

ハウグの一連の発言を伝えた『SID通信』によると、メルセデスAMGは「正直かつ誠実な」話し合いをシューマッハをと進めているそうだ。

シューマッハの引退説を強力に推しているのが元F1チームオーナーで、現在はイギリスのテレビ局のコメンテーターとなっているエディ・ジョーダン。しかし、マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはその情報の信頼性に疑問を投げかけている。

「“エディ・ジョーダンによると”で始まる記事は、自動的に疑わしい記事だと思うよ」

しかし、ジョーダンと共にテレビで活躍している元F1ドライバーで、長年マクラーレンのレースシートを守り続けたデビッド・クルサードは、ジョーダンの情報の正確性を認めており、『Telegraph(テレグラフ)』へ次のように語っている。

「ジョーダンはちょっと物言いが率直すぎるところがあるけれど、彼はF1業界の誰よりも多くのドライバー契約をまとめた人物でもある。顔が広くて、ルイスのマネジャーを務めるサイモン・フラーも親交が深い」

「ジョーダンがこれほど突っ込んだ話をしたときに、その情報が間違っていたことはないんだ。例えば、3年前にシューマッハがF1復帰したときも、ジョーダンは正しかった」

ハミルトンのメルセデスAMG移籍説は、先週末のイタリアGPでも話題の中心だった。

『Guardian(ガーディアン)』は、匿名のチーム代表の「ハミルトンはマクラーレンに満足していないように見える。彼はチームを出て行くと思うよ」との発言を報じた。

一方、ハミルトンのチームメートであるジェンソン・バトンは、ハミルトンの移籍説には懐疑的た。

「(ハミルトンが)マクラーレンを出て行くとすると、僕以上にしんどい思いをするのはハミルトン本人だと思うよ」

さまざまな意見が飛び交っているが、クルサードが状況を簡潔にまとめてくれた。クルサードいわく、ハミルトンがマクラーレンに残るのか出て行くのか、真実を知る者はまだいない。そして、「ハミルトンがどんな選択をするのか、僕にもわからない」とクルサードは語っている。

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