前戦ベルギーGPでスタート直後に発生した多重クラッシュの原因になり、1戦の出場停止処分を受けたロメ・グロジャン(ロータス)が、ロータスのチーム代表エリック・ブーリエと話し合いを行ったようだ。
グロジャンは今季、度々スタート直後にクラッシュを起こしていたことから、今回は出場停止という厳しい措置がとられたとされている。
「私は、なぜF1がスタートするときの強烈なストレス状態のときに彼があんな行動をとるのか、そしてどうすれば彼がその感情をコントロールできるのかということを理解したいんだ」とブーリエは語った。
フランスの『L’Equipe(レキップ)』によれば、グロジャンは3日(月)に予定されていたメディアインタビューを2日(日)にほとんど眠れなかったという理由でキャンセルしたという。
また、『L’Equipe(レキップ)』は、次戦イタリアGP(9月9日)決勝には出場停止となったグロジャンに代わってリザーブドライバーのジェローム・ダンブロシオがグロジャンのクルマでレースに出走することになっているものの、グロジャンも当然レース会場となるモンツァ・サーキットに顔をみせるだろうと伝えている。
かつて2度F1チャンピオンに輝いたことのあるミカ・ハッキネンは、フィンランドの『Ilta-Sanomat(イルタ・サノマット)』紙にFIA(F1を統括する国際自動車連盟)がグロジャンを出場停止処分にしたのは正しい措置だったと次のようにコメントしている。
「アロンソは辛うじて悲劇に襲われずにすんだ」
「今回のペナルティーはまったく公正だし、彼(グロジャン)に自分の運転の仕方についてじっくり考える機会を与えるものだと思うね」
一方で、グロジャンのチームメートであるキミ・ライコネンは、いつもほほ笑みを絶やさないグロジャンとともに喜んでレースを続けると次のように話した。
「彼はいいチームメートだよ」
「僕らはよく話もするし、うまくやっている。サーキットを離れれば何かを一緒にしたりすることはないけどね」
しかし、そのライコネンもベルギーGPの第1コーナーでのクラッシュや、グロジャンの出場停止についてはコメントしようとしなかった。