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F1第12戦ベルギーGPフリー走行2回目、詳細レポート

2012年08月31日(金)23:36 pm

2012年F1第12戦ベルギーGPが8月31日(金)、スパ・フランコルシャン(1周/7.004km)で開幕。現地時間14時(日本時間21時)から90分間、フリー走行2回目が行われ、シャルル・ピック(マルシャ)がトップタイムを刻んでいる。

F1第12戦ベルギーGP金曜 写真ギャラリー

セッション開始時の天候は雨、気温11℃、路面温度は12℃。午前中のフリー走行1回目同様、かなりの雨が降りしきる中でセッションが開始されたが、すぐにコースインするドライバーは誰もいない。セッションの終わりごろに雨がやむ可能性がわずかにあるとの予報も出ている。時折強い風も吹く中、すべてのチームが様子を見ている状況だ。

セッション開始から10分が経過したが天候に変化はない。どのチームのドライバーもクルマに乗り込むことなく、チームスタッフたちと談笑しながら出番を待っている。

現時点での天気予報では、予選が行われる土曜日と決勝が開催される日曜日には天候が改善すると予報されていることもあり、どのチームもこのウエットコンディションの中で無理に走行を行う理由を見いだせないでいるようだ。

開始20分を迎えるあたりで、ロータスのキミ・ライコネンがクルマに乗り込んで待機。また、ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)もコックピットに収まった。だが、実際にコースに出そうな雰囲気はまったく伝わってこない。

やはりクルマで待機中と思われるケーターハムのヘイキ・コバライネンに対し、チームからこのセッションの間中天候は回復しないだろうという情報が無線で伝えられている。

開始約30分。レッドブルのセバスチャン・ベッテルがガレージから歩いてピットレーンを横切り、ピットウォール越しにメインストレートの状態の確かめるようにのぞき込んだ。ロズベルグもすでにまたクルマから降りている。セッションも残り1時間となったが、いまだに1台もコース上に姿を見せていない。

セッションのちょうど半分となる45分が経過した時点でも状況は変わらない。チームに提供されている天気予報の画面には、少なくともあと1時間は雨が降り続くとの予報が映し出される。こうした状況においても、観客席には雨具をまとい、傘をさした多くのファンが走行が始まるのを待ち続けているが、雨は依然として強く降り続いている。

セッション開始48分の時点でニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)が最初にコースイン。タイヤはもちろん青いラインが入った、路面の水量が多いとき用のウエットタイヤだ。そしてチームメートのミハエル・シューマッハもコックピットに収まっている。ロズベルグは1周していったんピットに戻るが、すぐにまたコースへ出てゆく。だがコース上にはかなりの水があり、大きな水しぶきをあげながらの走行だ。場所による差は多少あるが、降り続く雨によって路面はどこもかなりの水でおおわれている。

開始53分、シューマッハ、そしてコバライネンが相次いでコースに出てゆく。しかしコバライネンはレ・コームと呼ばれる第5コーナーでスピンし、コース上でクルマを1回転させていた。

開始約65分が経過した時点で、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)がコースに出るとニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)も続いてコースイン。さらにジェンソン・バトン(マクラーレン)もこれに続く。

残り約17分となったところでマッサがコースイン。これでここまでに8台のクルマがコースに出たことになるが、まだ誰も計測ラップは行っていない。

残り約8分となったところでブルーノ・セナ(ウィリアムズ)がコースに出てゆく。セナは午前中に行われたフリー走行1回目はリザーブドライバーのバルテリ・ボッタスにステアリングを譲っており、これが今年のスパ初走行となる。だが、まだ雨は相変わらず強く降り続いており、コース上には一部路肩から流れ込んだ泥水によって茶色く染まりはじめた部分もある。

セッションが残り5分を切った時点で、パストール・マルドナード(ウィリアムズ)、ティモ・グロック(マルシャ)、セルジオ・ペレス(ザウバー)、小林可夢偉(ザウバー)、シャルル・ピック(マルシャ)らが続々とコースへ出てゆく。クルマのチェックをするために、わずかでも走行をしておこうという考えのようだ。

残りあと2分というところでフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ジャン・エリック・ベルニュ(トロ・ロッソ)、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、ダニエル・リチャルド(トロ・ロッソ)が相次いでコースイン。

結局このままセッションが終了することとなり、誰一人本格的な計測ラップを行ったドライバーがいなかったものの、最後にホームストレートを通過した10人のドライバーのタイムが記録として残ることとなった。マルシャのピックが2分49秒354のタイムで1番手として名前を刻んでいる。可夢偉は2分53秒232で7番手だった。また可夢偉のチームメートであるザウバーのペレスは3分12秒901で、タイムが計測されたドライバーの中では最後尾となる10番手になった。

また、マーク・ウェバー(レッドブル)、ビタリー・ペトロフ(ケーターハム)、キミ・ライコネンとロメ・グロジャンのロータス勢、ペドロ・デ・ラ・ロサとナレイン・カーティケヤンのHRT勢は結局1周も走行することなく終えている。

今回ピレリでは硬めのハードタイヤと、やや軟らかめのミディアムタイヤをここスパ・フランコルシャンに持ち込んでいるが、結局初日のセッションは2回とも雨となったため、どのチームもタイヤ特性などを確認することはできずに終わっている。土曜日から日曜日にかけては雨がほとんど降らないと予想されているため、ある意味では明日からが本当の勝負に向けた戦いとなりそうだ。

【結果】F1第12戦ベルギーGPフリー走行2回目、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第12戦ベルギーGPフリー走行2回目の結果

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