ティモ・グロック(マルシャ)が、来シーズンもマルシャからF1に参戦する意向であると明かした。
フェラーリやマクラーレン、メルセデスAMGといったトップチームも含め、複数のチームが2013年のラインアップをまだ決めていない。
ティモ・グロックは以前にトヨタのドライバーを務めていた経験があり、当時は表彰台を賭けてレースを戦うこともあった。しかし、3年前にトヨタがF1から撤退して以降、グロックは後方集団でのレースを強いられている。そのグロックはドイツのウェブサイト『motorsport-total.com』に対し、今後も引き続きマルシャにとどまることを示唆した。
2013年のドライバー市場の動向をとても注意深く見守っているかとの質問に、グロックは「自分の将来がどうなるか知っている」ために、そのようなことはないと否定した。
それはすでに現在所属しているマルシャと2013年の契約を結んでいるという意味なのかという、踏み込んだ問いに「そう、その通りだ」とグロックは返答した。2013年もマルシャから参戦するとなると、グロックにとってマルシャで4年目のシーズンとなる。
もし他チームの代表から電話が掛かってきたら、それに応答するかと尋ねられると、「誰からの電話であっても、いつでも礼儀正しく電話に出るよ」と他チームからのコンタクトにも応じるとグロックは認めている。
しかし、2009年の終わりにあったルノー(現ロータス)からのオファーを断ってしまったことに関しては、後悔の念を抱くことがあるかもしれない。
今シーズンのロータスはトップチームに匹敵する速さを見せているが、3年前の同チームの先行きは不透明な状態であった。
そのため、グロックはヴァージン(現マルシャ)との契約にサインした。
だが、当時の決断を後悔していないのだろうか?
「そんなことはない。同じ状況になったとしても、(その時と)同じことをするだろうね」とグロックは自身の意志が変わることはないと強調している。
とは言ったものの、もし仮にルノー、あるいはロータスと契約を結んでいたら、自身のキャリアが現状と異なり、ひょっとして成功を収めていたのかもしれないと疑問を抱くことは今までになかったのだろうか。
「1回もないね。僕が決断を下し、そしてその決断の理由を知っているんだったら、後になって泣き言をもらしたり"たられば"で迷ったりすることに意味はないよ」
「僕だけがその時の状況を把握している。それ以外誰も(知っている者は)いない。だから、僕が下した決断は間違いなく正しいんだ」とグロックは語った。