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レッドブル、セバスチャン・ベッテルのペナルティーは「ダブルスタンダード」と批判

2012年07月26日(木)20:21 pm

レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコは、F1の統括団体FIA(国際自動車連盟)のペナルティー裁定について、時に一貫性のない「ダブルスタンダード」になると批判した。

22日(日)のドイツGP決勝、レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、残り2周でジェンソン・バトン(マクラーレン)をコース外から追い越し、レースを2位で終えた。この追い抜きはレース後に審議対象となり、コース外を走行してアドバンテージを得たとして、ベッテルには20秒加算のペナルティーが下され、結局5位になっている。

ベッテルはレース後に、バトンとの接触を避けるために自分からコース外に出たと述べた。マルコは、ベッテルは間違ったことをしていないと『Servus TV(セアヴスTV)』で次のように擁護した。

「すべてバトンが原因で引き起こされたことだ。バトンはセバスチャンにスペースを与えず、コース外に押し出した」

「セバスチャンは、衝突を避けるためにコースオフせざるを得なかった」

多くのF1ジャーナリストは、今回のベッテルの追い越しを、第4戦バーレーンGPでのニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)とルイス・ハミルトン(マクラーレン)の件と比較している。バーレーンでは、ロズベルグがハミルトンをブロックするためコースの右側へ進路を変え、ハミルトンをコース外へ押し出すような状況になったが、ハミルトンはコース外からロズベルグを抜くことに成功している。このときは両者ともペナルティーを科されていない。

マルコは、「疑わしきは罰せず」という裁定が下ることも多かったと指摘している。

「今回(ベッテルの場合)は違った」

「後味の悪さが残った。ダブルスタンダードだ」とマルコは裁定を非難した。

しかし、パドック関係者の多くはマルコとは違う意見だ。フォース・インディアのニコ・ヒュルケンベルグも、ベッテルの動きは「正しくない」ものだったと話している。

元F1ドライバーで、オーストリアのテレビ局『ORF』の解説者を務めるアレキサンダー・ブルツも、「ルールは非常に明確だ」と述べた。

「コースから四輪すべて出ることが許されるのは、有利な点がまったくない場合だけだ」

昨年までトロ・ロッソのドライバーだったハイメ・アルグエルスアリも同意見だ。「ベッテルの追い抜きは完全にルール違反だ」

「彼は明らかにコースの境界から飛び出していた」

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