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F1ボス、やはり逮捕は怖かった?

2012年07月24日(火)15:29 pm

F1最高責任者のバーニー・エクレストンは、事前の言葉に反して21日(土)のドイツGP予選に姿を見せなかった。

F1のパドックは1日中「バーニーを探せ」ゲームをしていたと記者のデビッド・トレマインが『The Independent(インディペンデント)』紙に書いている。

エクレストンは通常ヨーロッパのグランプリには姿を見せるが、これまでにも顔を出さなかったことはあった。しかし今回は、ドイツで裁判ざたになっている贈収賄事件で逮捕されることを恐れて欠席したのではないかという憶測を呼んでいる。

これは、数年前にF1の株式が売却された際、エクレストンからわいろを受け取ったとして、ドイツの元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーが起訴されている事件で、グリブコウスキーは、エクレストンから多額のわいろを受け取っていたことを大筋で認め、有罪判決を受けている。

ドイツGPの開幕前に地元紙は、ミュンヘンの検察がエクレストンに対する捜査の準備を進めていると伝えていた。

「コンコルド協定の交渉でメルセデス・ベンツは足踏み状態、スポンサーも懸念を抱えて注視しており、次に何が起こるか誰にもはっきりは分かっていない」とトム・キャリーは『Telegraph(テレグラフ)』に書いている。

コンコルド協定とは、F1の運営方法や収益の分配方法などが規定されている協定で、現行の協定は2012年末が期限となっているため、新協定締結に向けた交渉が進められている。倫理規定の厳しいメルセデスは、今回の贈収賄疑惑でF1を撤退することもあり得るとの報道もある。

エクレストンに近い情報筋は、エクレストンが22日(日)にはサーキットに姿を見せると語っていた。また、グリブコウスキーの弁護士ダニエル・アメラングはドイツのラジオ局『Deutschlandfunk(ドイチュラントフンク)』に対して、警察がエクレストンを逮捕するという見方に疑問を示した。

「今彼が逮捕されて、長期間拘留されたあげく無罪となったら、国は非常に大きなダメージを受けることになるだろう」とアメラングは語った。

しかし『Bild(ビルト)』紙は、先週サーキットで行われることがずっと以前から決まっていたいくつかの会議をエクレストンの事務所がキャンセルしたと伝えている。

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