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「スパイゲート」の暴露本を出版か

ナイジェル・ステップニーが引き起こした、F1界において前代未聞の一大スキャンダルとなった「スパイゲート」事件に関する書籍が、今年の年末に発行されるようだ。

かつてフェラーリに上級エンジニアとして務めていたステップニーは、2007年に当時マクラーレンのデザイナーだったマイク・コフランにフェラーリの機密情報を渡していたことが発覚し、大騒動となった。これが「スパイゲート」と呼ばれている事件だ。この事件がきっかけでステップニーはフェラーリから告訴され、やがてF1での活躍の場を失った。ステップニーはこの事件の経緯を暴露する書籍を出版する計画を数年前に発表していたがとん挫していた。それに出版社が目を付けたのだ。

その当時、フェラーリがその本の出版を差し止めるよう働きかけていたといううわさがあった。

ステップニーは、以前の出版社が匿名の団体から「圧力を掛けられていた」ことを認めている。

だがステップニーは、フェラーリとマクラーレンというF1を代表するチームを巻き込んだ2007年の一大事で何が起こっていたのかを記した本を出版することを、固く心に誓っているようだ。

大手通販サイトのアマゾンによると、その本の正式なタイトルは「赤い霧」で、「“スパイゲート”事件当事者による、詳細かつ誠実な記録」という一文が含まれるという。

ドイツの『Speed Week（スピード・ウィーク）』は、その本は今年のクリスマス頃に店頭に並ぶと報じている。