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メルセデス、F1ボスの贈収賄事件でF1撤退も?

2012年06月28日(木)18:44 pm

F1の贈収賄スキャンダルによって、メルセデスがF1から撤退する可能性も出てきた。

数年前にF1の株式が売却された際、F1の最高責任者バーニー・エクレストンからわいろを受け取ったとして、ドイツの元銀行家ゲルハルト・グリブコウスキーが起訴されている事件で、グリブコウスキーは、エクレストンから多額のわいろを受け取っていたことを大筋で認めている。このため、エクレストンの辞職あるいはドイツの刑務所での服役という説まで飛び出してきた。

メルセデスは、F1チームのメルセデスAMGを保有しているほか、マクラーレンとフォース・インディアへエンジンを供給している。ドイツの経済紙『Handelsblatt(ハンデルスブラット)』は、メルセデスがこの事件の経過を注意深く見守っていると伝えた。

記事は、今回のスキャンダル、特にF1のトップであるエクレストンが関与しているという点が、メルセデスのF1参戦に対して「深刻な影響」をもたらす可能性があると指摘している。

メルセデスベンツの親会社であるダイムラーの幹部は、贈収賄の事実が証明された場合、これまで続いてきたメルセデスのF1参戦が認められなくなる可能性もあるとして非常に懸念しているという。ダイムラーの倫理規定に、厳しい汚職防止規定があるためだ。

規定には、「ダイムラーは、従業員あるいはビジネスパートナーによる非倫理的あるいは不正な行為を容認しません」とある。

ミュンヘンの法律事務所リンクレーターズの企業弁護士ローレンツ・シュミットは、「エクレストンの贈賄は、この企業指針に抵触するだろう」と述べている。

法律に関するほかの専門家も同意見で、「もしエクレストンが贈賄で起訴されたら、ダイムラーはF1から撤退せざるを得なくなるだろう」と述べた。

メルセデスの広報担当者は『Bild(ビルト)』紙に対し、「われわれは、最近のF1に対する疑惑が評定されることを歓迎し、現在は、当局による裁定を待っている」とコメントした。

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