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レッドブル、セーフティカーは陰謀であったと主張

2012年06月26日(火)11:37 am

24日(日)にバレンシア市街地サーキットで行われたヨーロッパGPは波乱のレース内容となったが、レース途中でセーフティカーが入ったことでさらに混とんとすると同時に手に汗握るレース展開となった。だが、レッドブルのモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコは、レッドブルはあのセーフティカーの導入は「ショー」を演出するためだったのではないかと疑っていることを認めた。

十分なリードを築いていたにも関わらず、マシントラブルのためリタイアを余儀なくされ怒り心頭だったセバスチャン・ベッテル(レッドブル)は、セーフティカーは路面に散らばった部品の除去だけではなく、「僕たちの首をへし折るために」導入されたと思ったと語っている。

確かにセーフティカーの先導によってそれまで築いていた差もなくなりレースが一旦リセットされることで、ベッテルの遥か後方を走っていた2位のロメ・グロジャン(ロータス)は労せずしてベッテルに追いつくことができ、それによってレースに再び活気が戻った。そしてその隊列を組んでのスロー走行が、ベッテルのマシンに致命的なトラブルを引き起こしたのかもしれない。

「本当にクソみたいな展開だった」とベッテルは悪態を付き、「そうなるまで、僕たちは何の問題も抱えることなく、リードを広げていたのは明らかだよ」と怒りをぶちまけた。

マルコもまた、ベッテルの見解を支持している。

「ベッテルは遥か彼方に行ってしまっていた。だから、再度全員の差をなくしたんだ。まさに彼ら(レース審査員)がアメリカのレースでやっているみたいにね」というマルコのコメントをドイツのテレビ局が報道している。

しかし、ドイツのテレビ局『Sky(スカイ)』のご意見番のマルク・スレールは、レッドブルの唱える陰謀説に対して懐疑的(かいぎてき)である。

「私はあれがベッテルに対して故意に行われたとは思っていない」と主張し、コース脇のマーシャルが路面に散らばった部品を取り除くためにも、セーフティカーの導入は正しい判断だったと指摘している。同時に「それでも、間違いなく異論が出てくるだろう」と付け加えている。

またスレールは、レッドブルがRB8(レッドブルの2012年仕様車)に施した最新の改良の合法性をめぐる議論に関しては、それほど注視していないようだ。その改良とは「ダブルフロア」と呼ばれており、ベッテルが予選で2位のハミルトンに対して0.3秒以上もの差をつけ、決勝でも優勝に向かってぶっちぎっていた理由であると考えられている。

「それに関しては現在議論が交わされている。しかし、トロ・ロッソも似たようなフロアを持っていたが、それについては誰も何も言わなかったと記憶している」とスレールは述べている。

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