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インディ第9戦決勝、ライアン・ハンターレイが2連勝、佐藤琢磨は12位完走

2012年06月24日(日)19:32 pm

インディカー・シリーズ第9戦アイオワの決勝が行われ、ライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が優勝。23番手からスタートした佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は12位だった。以下、ホンダのリリース。

IZODインディカー・シリーズ第9戦は、北米大陸の中央に近いアイオワ州デ・モイン郊外の小さなオーバルコース、全長0.894マイルのアイオワ・スピードウェイで、ナイトレースとして開催されました。

予定のスタート時刻の3時間ほど前から強い雨が降り、翌日へのレース延期さえ心配されましたが、雨は止んで、路面の乾燥も短時間で完了。予定より約1時間遅れの夜10時前から、250周のレースを行うことができました。

バンクの最大傾斜が14度と大きいアイオワ・スピードウェイでは、インディカーならではのハイスピードバトルが繰り広げられました。ダウンフォースの量を少なく設定するルールが功を奏し、タイヤの消耗が激しく、ドライバーたちは持てるテクニックを総動員しての戦いを繰り広げました。そして、その長く激しいバトルを制したのはライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)でした。250周のレースも終盤の238周目にトップに立った彼は、そのままゴールまで逃げ切りました。

Hondaエンジン勢は、ポールポジションスタートのダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)のマシンが、スタート前のフォーメーションラップ中にメカニカルトラブルを起こして、無念のリタイアを喫してしまいました。しかし、チームメートで8番手からスタートしたスコット・ディクソンが、絶妙のピットタイミングも味方につけ、レース終盤の182周目にトップに立ちました。

序盤はハンドリングに苦しんでいたディクソンでしたが、トップに躍り出るやハイペースを保ち続け、ゴールに向けて着々とラップを重ねていきました。ところが、もうレースが残り15周を切った時点で周回遅れのマシンに進路を阻まれることになりました。その一瞬の隙をつかれ、ハンターレイにトップの座を奪われました。そしてゴール目前の248周目、女性ルーキー・ドライバーのキャサリン・レッグ(Dragon Racing)がアクシデントを起こしてフルコースコーションが出され、イエローフラッグのままレースはゴールを迎えました。結局、ディクソンは4位でゴールしました。

この夜のレースでは、ルーキーのシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)が目覚ましい走りを見せました。25番グリッドからのスタートながら、数々のバトルを戦い抜いて5位でフィニッシュしてみせました。彼はルーキーポイントでライバルたちを大きく引き離すトップを保っています。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、23番グリッドからのスタートでした。最後尾に近いポジションからの戦いとあって、徐々に、しかし着実にポジションを上げていくレースを戦いました。スタート直前の雨で、思いのほか低くなった気温、高い湿度と、プラクティスまでとはまったく異なるコンディションとなり、慎重に戦うことになりましたが、連続リタイアの悪い流れを断ち切るためには、苦しいハンドリングのマシンであってもゴールまで走りきる必要がありました。この日の佐藤はその任務遂行に向かって邁進し、12位でフィニッシュラインを切りました。

佐藤琢磨(12位)
「とても厳しいレースでした。自分たちとしてはハードに戦いました。難しい週末となっていましたが、レースではクルーたちがすばらしいピット作業を行ってくれました。アイオワでの我々には、スピードが不足していました。スピードをつけるべく努力をし、マシンを向上させることはできていたのですが、今日のレースは本当にハードなものになっていました。なんとかギリギリのところで、コース上にマシンを保っているような状態でした。こんなに厳しいレースは経験したことがありません。そう感じたくらいでした。次はトロント。ストリートレース、ロードレースがここからは続きますので、それらを戦い抜くことを楽しみにしています」

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