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F1ヨーロッパGP決勝、タイヤのデグラデーションがカギに?

2012年06月24日(日)20:11 pm

暑いバレンシアで行われるF1ヨーロッパGP予選。タイヤサプライヤーのピレリは、デグラデーションと呼ばれるタイヤ性能の低下をうまくコントロールすることが重要になると予想した。以下、ピレリジャパンのプレスリリース。

2012年6月23日、バレンシア
レッドブルのセバスチャン・ベッテルは、バレンシアで、P Zeroイエロー・ソフトタイヤを使用して1分38秒086を記録し、ポールポジションを獲得しました。これは、ジム・クラーク、アラン・プロストに並ぶ通算33回目のポールポジションで、Formula One歴代3位タイの記録となります。Formula One史上、これより上位の記録を持つのは、ミハエル・シューマッハとアラン・プロストのみです。ベッテルは、スペインの市街地サーキットで3年連続のポールポジション獲得となりました。

Q1では、トロ・ロッソのジャン・エリック・ベルニュ、HRTの両ドライバー、マルシャのシャルル・ピックのみがソフトタイヤで予選を開始しました。気温は25℃、路面温度は43℃でした。ウィリアムズのパストール・マルドナードが、ソフトタイヤを使用して最速タイムを記録しました。一方、メルセデスのニコ・ロズベルグは、ミディアムタイヤでは最速の3番手タイムを記録し、Q2へ進出しました。

Q2では、フェラーリの両ドライバー以外、すべてのドライバーがソフトタイヤでアタックを開始しました。フェラーリ勢は、ミディアムタイヤでスタートし、その後ソフトタイヤへ交換しました。ケータハムのヘイキ・コバライネンは、Q1の最後のアタックでも、ソフトタイヤを使用して今シーズン2回目のQ2進出を果たし、明日の決勝では、チーム史上最上位である16番グリッドからスタートします。Q2で最速タイムを記録したロータスのロマン・グロージャンから7位までの差は、わずか0.1秒以内で、これまでに無い大接戦の予選のひとつとなりました。

Q3に進出した10名のドライバーは、全員ソフトタイヤで記録更新に挑み、グロージャンやマルドナードが最速タイムを記録しました。その後、ベッテルが、2位を0.3秒以上引き離す最速タイムをたたき出しました。Q3終了直前、マクラーレンのルイス・ハミルトンが、マルドナードを上回る2番手タイムを記録しました。

午前中の1時間の最終フリー走行では、マクラーレンのジェンソン・バトンが、予選シミュレーションを実行し、ソフトタイヤを使用して1分38秒562の最速タイムを記録しました。それ以前は、大半のドライバーがミディアムタイヤを使用しており、ベッテルがミディアムタイヤでの最速タイムを記録していました。

両コンパウンド間の差は、ラップあたり0.5秒ほどのため、決勝では戦略が極めて重要になります。ソフトタイヤは15-18周、ミディアムタイヤは20-22周の走行が可能と予測されるため、上位勢では2ストップ戦略が主流となりそうです。

ピレリ・モータースポーツ・ダイレクター ポール・ヘンベリーのコメント:
「おそらく、これまでで最も接戦となった予選でした。特に、トップ7が0.1秒以内にひしめいていたQ2は、信じられないような結果でした。その後、誰もが100分の1秒を競う中で、2位に0.3秒差をつけて今シーズン3回目のポールを獲得したセバスチャン・ベッテルの素晴らしい走りが見られました。明日は、今日とほぼ同じか、わずかに気温が上がるかもしれないため、ドライバーたちは、特にソフトタイヤに関して、摩耗よりもデグラデーションをマネージすることにフォーカスする必要があるでしょう」

公式予選トップ10ドライバーの使用タイヤ:
ベッテル 1分38秒086 ソフト
ハミルトン 1分38秒410 ソフト
マルドナード 1分38秒475 ソフト
グロージャン 1分38秒505 ソフト
ライコネン 1分38秒513 ソフト
ロズベルグ 1分38秒623 ソフト
小林 1分38秒741 ソフト
ヒュルケンベルグ 1分38秒752 ソフト
バトン 1分38秒801 ソフト
ディ・レスタ 1分38秒992 ソフト

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