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ザウバーなど中堅チームが速さを見せる理由とは?

2012年06月23日(土)11:31 am

繊細なタイヤの性能をどれだけうまく使えるかがレース結果を左右している今シーズン、「タイヤくじ引き」や「世界タイヤ選手権」などと揶揄(やゆ)されて来たが、ザウバー、ロータス、ウィリアムズといった中堅チームはタイヤ批判に加わらないようだ。

開幕からこれまで7戦で、7人のドライバーが優勝する前代未聞のシーズンとなっているが、マクラーレンやレッドブルといったトップチームは、ピレリタイヤを有効に使える状態や時間の少なさについて常に批判を続けて来た。

ザウバーの技術責任者マット・モリスはドイツ紙『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に「タイヤの性能を引き出せる領域が小さくなったわけじゃないんだ、(領域が小さくなったのは)クルマの方だよ」と語っている。

ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーは、ブロウンディフューザーやフレキシブル・フロントウイングなど、今年から禁止された技術が与える影響をトップチームが過小評価していると指摘した。

レッドブルのモータスポーツアドバイザー、ヘルムート・マルコでさえ、タイヤを巡る批判は誇張し過ぎだと認めている。

「ザウバーは(タイヤの使い方を)理解しているようだね。しかもほとんど毎回だよ」とマルコはコメントした。

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、トップチームがタイヤを理解していないとは考えはおらず、「バランスの問題」としている。

ドイツのジャーナリスト、ミハエル・シュミットはヘンベリーの主張について「大当たりだと思うね。ロータス、ザウバー、ウィリアムズは何か特別な仕掛けがあって速いのではなくて、空力のバランスがいいから速いのだ」と解説した。

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