カナダGPの主催者であるフランソワ・デュモンティエは、日曜の決勝レースが何の妨害行為もなく、無事に終わったことについて胸をなで下ろしていると認めた。
この週末のモントリオール(カナダGP開催地)には、F1開催に抗議している大学生と、重装備の警察官と守衛があちらこちらで見かけられた。
そんな物々しい雰囲気の中で開催されたカナダGPも無事に幕を下ろしたが、『Le Press(プレス)』紙によると、デュモンティエは最終的なチケットの売り上げが当初の予定を下回ったと述べているようだ。
だが「ホッとしているよ」とデュモンティエは安堵の表情を見せた。
「この2週間が大変だったことは認めざるを得ない。ただでさえグランプリを運営するのは大変だからね!」
「いい週末になったよ。脅迫があったけれど、妨害されることはなかったし、観客は入場することができた」とデュモンティエは付け加えた。
そして「最新の数字はまだ分からないけれど、スタンドはおおむね埋まっていたから、いい日曜日になったよ」と語り、喜びをかみしめていた。
デュモンティエは来年のカナダGPは、もっと少ないストレスで運営できることに願いを込め「来年のグランプリは通常の状況で行うことができるといいね」と述べていた。
その一方で、一安心して満足してはいるが、2012年のカナダGPの業績は赤字になることをデュモンティエは認めており、次のように語った。
「それ(赤字になること)は間違いないだろう。われわれは民間企業なんだから残念なことだよ」とこちらに関しては悔しさをにじませていた。
だが、今週末を通じてレース運営者、政府関係者、そしてF1の最高権威者であるバーニー・エクレストンの三者間で、2014年から2024年までのカナダGP開催期間延長に関しての話し合いの場が持たれたこともデュモンティエは明かした。
「われわれは数カ月間にわたって話し合いを行っており、それは現在も進行している。現時点で障害になるものはない。彼(エクレストン)はここ(モントリオール)にいたし、政府関係者もいた。だから、われわれは一緒に話し合いをする機会を設けたんだ」