ザウバーの創始者であると同時に、現在もチーム代表を務めているペーター・ザウバーがまたしても災難に見舞われた。
開幕戦オーストラリアGPが行われたメルボルンで、ザウバー代表はパドックの入り口でつまずいて転倒し、肘と手首を痛めていた。そして今回は、先週末に行われたカナダGPの際に再びケガをしてしまった。
レース会場ジル・ビルヌーブ・サーキット近くの駐車場で、ザウバー代表はクルマのトランクのフックで頭を打ったとのことだ。
『Blick(ブリック)』紙のベテラン記者のロジャー・ブノワによると、それによってザウバー代表のつるつるの頭に4cmの傷がついてしまったが、理学療法士のジョセフ・レベラーが治療を行ったようだ。
そして、ザウバー代表はメルボルンで負ったケガも完治に至っていないことを、新たな災難に見舞われた当日の7日(木)に明かしていた。
また、今回のモントリオールでの負傷が、これまでの不運な展開の終わりになることをザウバー代表は切望している。
「まったくもってイライラするよ。われわれの20年にわたるF1の歴史の中で最高のクルマがあるっていうのに、ほとんど結果からは見放されているんだからね」とザウバー代表は現状に対する不満をこぼした。
しかし、カナダGPの決勝でザウバーは、セルジオ・ペレスが3位表彰台を獲得。チームメートの小林可夢偉も9位入賞を果たし、レース後には歓喜していた。