昨年とは打って変わって、今シーズンは調子を取り戻したマーク・ウェバー(レッドブル)。この復調によって、ライバルチームから興味を持たれているとウェバーは認めた。
昨シーズンはチームメートのセバスチャン・ベッテルが圧倒的な強さを見せつけ、史上最年少でのF1王座2連覇を達成したが、その陰でウェバーは苦戦を強いられていた。しかし、2週間前のモナコGPでウェバーは再び表彰台の頂点に立った。
ウェバーは『La Press(プレス)』紙のモントリオール版に対し「去年は長いシーズンだった」と語り、こう続けた。
「でも今年は、力強くシーズンをスタートさせて、最後までタイトル争いに残っていた2010年ととても似たような感じだよ」
ウェバーとレッドブルの契約は今季終了で満期を迎える。そのため、ウェバーの復活劇は来シーズンのフェラーリのドライバーをめぐるうわさに弾みを付けることになりそうだ。
「結果がすべての世界だ」と結果を残すことの重要性を指摘した上で、「今シーズンは順風満帆だね」とウェバーはこれまでの展開に満足感をのぞかせていた。
またウェバーは、「ほかのチームが僕の仕事ぶりに興味を持ってくれているのは、うれしいことだよ」とライバルチームからも評価されていることをモントリオールで認め、次のように加えた。
「でも、僕はレッドブルに心底満足しているんだ。一緒に多くのことを成し遂げてきたからね」
「現時点では単なるうわさに過ぎないけど、そのおかげで少し気持ちにゆとりができるよ。ほかのチームが、僕は平均よりも上のレベルの仕事をしているって気付いてくれるだけの結果を残しているってことだからね」