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F1第7戦カナダGPレースレポート

2012年06月11日(月)5:17 am

2012年F1第7戦カナダGPが6月10日(日)、ジル・ビルヌーブ・サーキット(1周/4.361km)で3日目を迎え、現地時間14時(日本時間27時)から行われた決勝でルイス・ハミルトン(マクラーレン)が今季初優勝。7戦目にして今季7人目の勝者が生まれた。

レーススタート時の天候は晴れ、気温27℃、路面温度は45℃。レースは大きな混乱もなくスタート、ポールポジションからスタートしたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が首位の座を守った。また、11番手スタートの小林可夢偉(ザウバー)は1つ順位を落として12番手になっている。

上位勢は隊列になって走行してこう着状態に。3周目にはフェリペ・マッサ(フェラーリ)がニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)を抜いて6番手に浮上したものの、マッサは6周目にスピンして12番手まで後退。その後は順位の変動がなく、各車が隊列を作って走行している。

15周目終了時、トップのベッテルが1回目のピットストップ。ベッテルはソフト側のタイヤからハード側に交換。次の周にはトップになっていたルイス・ハミルトン(マクラーレン)がピットへ。ハミルトンもソフト側からハード側に交換し、ベッテルの前でコースへ戻ることに成功した。

一方、これでトップに立ったフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)は、第1セクターや第2セクターで最速タイムを更新しながら走行し、19周目終了時にピットへ。アロンソもソフト側からハード側のタイヤへ交換して、ハミルトンの前でコースへ復帰したが、ピットアウト直後のバックストレートでハミルトンがDRS(空気抵抗低減システム/可変リアウイング)を使ってアロンソを抜いた。

アロンソを抜くと、ハミルトンはファステストラップを更新しながらアロンソを引き離す。24周目終了時点でハミルトンとアロンソの差は2.4秒。また、ピットストップを遅らせて5番手まで浮上していた可夢偉がピットへ。可夢偉はソフト側からハード側のタイヤへ交換し、12番手でコースへ復帰した。

ハミルトンはファステストラップを連発しながらアロンソとの差を広げ、30周目終了時には両者の差が3.4秒になった。また、ピットアウト後の可夢偉はポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)の直後につけているが、ディ・レスタを抜くことができずにいる。その後もハミルトンはアロンソの差を徐々に広げ、40周目終了時の差は4秒になった。

50周目終了時、ハミルトンが2回目のピットへ。タイヤは再びハード側を装着。また、アロンソがペースを上げており、前の周でハミルトンとアロンソの差は2.6秒になっていた。52周目、タイヤが温まったハミルトンがファステストラップを更新。しかし、アロンソとベッテルは動かず、コース上にとどまった。53周目終了時にアロンソとハミルトンの差は13.1秒。その後もハミルトンは、トップのアロンソや2番手ベッテルよりも速いペースで走り、両者との差をつめている。

60周目終了時、アロンソとベッテルはまだピットへ入らず。アロンソとハミルトンの差は4.3秒、ベッテルとハミルトンの差は2秒にまで縮まった。また、この段階で可夢偉は9番手に浮上。ポイント圏内を走行している。61周目、ハミルトンがベッテルまで1秒以内に迫り、バックストレートでDRSを使えるようになった。62周目、バックストレートでDRSを使ったハミルトンがベッテルを抜いて2番手に浮上。この時点で、ハミルトンからアロンソまでは2.1秒になっている。

63周目にはアロンソとハミルトンの差が1秒以内になり、ハミルトンはバックストレートでDRSを使いながらアロンソを攻める。そして、ベッテルが2回目のピットストップ。ベッテルは5番手でコースへ戻った。64周目のバックストレートでハミルトンがアロンソを抜いてトップに。アロンソはペースが大きく落ちているが、ピットへ戻らずに周回を重ねている。

66周目、アロンソはロメ・グロジャン(ロータス)に抜かれて3番手に後退。そして68周目、セルジオ・ペレス(ザウバー)がアロンソを抜いて3番手に浮上。これでアロンソは4番手に脱落し、背後にはベッテルが迫っている。69周目にはベッテルもアロンソを抜き去った。結局、ハミルトンがトップでチェッカーを受けて今季初優勝。2位から10位までの結果は次のとおり。

2位ロメ・グロジャン(ロータス)、3位セルジオ・ペレス(ザウバー)、4位セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、5位フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、6位ニコ・ロズベルグ(メルセデスAMG)、7位マーク・ウェバー(レッドブル)、8位キミ・ライコネン(ロータス)、8位キミ・ライコネン(ロータス)、9位小林可夢偉(ザウバー)、10位フェリペ・マッサ(フェラーリ)までがポイントを獲得した。

【結果】F1第7戦カナダGP決勝、各ドライバーのタイム、タイム差など
F1第7戦カナダGP決勝の結果

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