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フェラーリ「マッサも来季ドライバー候補」

2012年05月18日(金)7:13 am

パフォーマンス不足から、解雇の日も近いとされているフェリペ・マッサ。しかし、所属チームのフェラーリは、来年以降もマッサがマシンに乗り続ける可能性があるとしている。

現在ロータスの控えドライバーを務めるジェローム・ダンブロシオが、シーズン中にマッサと交代するとのうわさも出てきた。しかしフェラーリは公式ツイッターを通じ、このうわさは「こっけい」だと一笑に付している。

だが、公式ウェブサイト上でマッサに対する警告文とも言える記事を掲載し、マッサ解雇説をあおったのもフェラーリ自身だ。

イギリス紙『Telegraph(テレグラフ)』の記者トム・キャリーは次のように伝えた。「あの声明は慎重に言葉を選んだものだったのではないのか?」

「今シーズンは例年にないほどに混迷しているため、シーズン半ばでマッサが解雇されたとしても何ら驚きはしないだろう」

またスイス紙『Blick(ブリック)』によると、次戦のモナコGP(27日決勝)がマッサに与えられた最後のチャンスかもしれないそうだ。

なおマッサの後任候補はひしめき合っている。マーク・ウェバー(レッドブル)やセルジオ・ペレス(ザウバー)などに加え、最近では小林可夢偉(ザウバー)も候補者の一人として挙げられた。

「僕が準備万端ってことを、フェラーリは分かっていると思うよ。もしも僕を必要とするのなら、すぐにでも連絡してくるだろうね」と語るのは、去年までフォース・インディアのドライバーを務めたエイドリアン・スーティルだ。

そしてスペイン紙『El Mundo(ムンド)』はF1情報通の話として、マッサが今なおフェラーリのシートを維持することができている理由はたった1つしかないと伝えた。それは「トッドの名前」という絶対的なバックアップだ。マッサのマネジャーを務めるニコラ・トッドだけではなく、ニコラの父でF1の統括団体FIA(国際自動車連盟)会長であるジャン・トッドが、マッサの「強力な盾」となっているという。

今週、フェラーリのスポークスマンを務めるルカ・コラジャンニは、ブラジル紙『O Estado de S.Paulo(オ・エスタード・ジ・サンパウロ)』に対して以下のように語った。

「マッサは、フェラーリ会長(ルカ・ディ・モンテゼモロ)をはじめとして、チーム全員からの絶大な信頼を得ている」

「2013年のドライバーはまだ決めていないが、フェリペがその候補から外れたというわけではない」

フェラーリがマッサに最後通告を突きつけたと考える者もいる一方、2009年ハンガリーGP予選で他車から脱落したパーツが頭部に激突して重傷を負ったマッサの回復を、フェラーリが忍耐強く待ったと考える者もいる。

コラジャンニは次のように強調した。「事故の影響でフェリペのスピードが遅くなったという証拠はない。そんな証拠など絶対に存在しない」

F1専門の医師ゲイリー・ハートシュタインも、コラジャンニの意見に同調している。「そういった経験は人を変えてしまう。だからと言って、この事故のせいでフェリペが勝てなくなったと考えるのも間違いだ」

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