レッドブルのチームオーナーであるディートリッヒ・マテシッツは、マーク・ウェバー(レッドブル)がフェラーリへ移籍する可能性があるという憶測を“単なるウワサ”に過ぎないと一蹴した。
億万長者のマテシッツは「彼がフェラーリと素晴らしい契約を結んでいることを願うよ」と、『Salzburger Nachrichten( ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』に対して語り周囲を驚かせた。だがその後、「でもそれは、どのドライバーも願っていることだ」と付け加えた。
ウェバーは苦戦を強いられているフェリペ・マッサに代わってフェラーリ入りを果たすのではないかと報じられている。マッサは2010年の韓国GP以来表彰台から遠ざかっており、今シーズンに至っては、チームメートのフェルナンド・アロンソがこれまでに61ポイントを挙げてセバスチャン・ベッテル(レッドブル)と同ポイントでランキングトップの座を争っている一方で、まだ2ポイントを獲得したに過ぎない。このマッサの低迷ぶりがフェラーリのドライバー交代をめぐる一連のうわさに拍車を掛けている。
しかし、ウェバーに関してはレッドブルとの契約更新を行う可能性も報じられている。
「彼はわれわれと共に、トップクラスのクルマで戦っている。最高のクルマを手にすることができるチームに在籍するだろう。とにかく、アロンソのチームメートになるということが、ベッテルのチームメートであることよりも楽である訳がない」とマテシッツは主張している。
そして「私にしてみれば、(ウェバーのフェラーリ移籍の報道は)単なるうわさに過ぎない」と締めくくった。