ナレイン・カーティケヤン(HRT)は、自身を厳しく非難したセバスチャン・ベッテル(レッドブル)に対して謝罪したとの話を否定した。
ベッテルとカーティケヤンは、マレーシアGPの決勝中に接触。カーティケヤンが周回遅れになる際に発生した接触であり、ベッテルはこの接触が原因でパンクした。そのためベッテルは、接触直後カーティケヤンに対して中指を立て、レース後のインタビューでも「キュウリ野郎」、「大バカ」などと非難していた。
カーティケヤンはドイツの日刊紙『Bild Zeitung(ビルト・ツァイトゥング)』とのロングインタビューに応じた際、ベッテルがクラッシュについてカーティケヤンからの謝罪を受けたと記者に話していることを聞かされ、「え? 何だって?」と息をのんだ。
「パドックの外でばったり会って、クラッシュの事を話したのは事実だよ。でもよくあるレースの事故なのに、なんで僕が謝ったりしなきゃいけないんだい?」
さらに、ベッテルの罵倒(ばとう)や2度も中指を立てている様子をとらえた映像について聞かれ、こう答えている。
「ドライバーとして、いつも尊敬の念を持っていなければいけない。後で(中指を立てている)映像をテレビで見たけど、インドで慣れっこなんだ。いい気分はしないけど、誰でも感情があるからね」
「キュウリ? 侮辱の言葉としては聞いた事ないね」
「今はもう大丈夫だし、残りのシーズンも問題なければいいと願っているよ。もう僕らの間に敵意はない」