レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコが、マレーシアGPのレース中に接触したナレイン・カーティケヤン(HRT)へ中指を立てたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)を擁護している。
マレーシアGPのレース中、ベッテルが周回遅れのカーティケヤンを抜く際、カーティケヤンのフロントウイングとベッテルのリアタイヤが接触。これでベッテルは大きく順位を落としたが、接触直後にベッテルは2度にわたってカーティケヤンへ中指を立て、レース後にもカーティケヤンを激しく非難していた。
この件については、ベッテルの行動や言動を批判する声もある。しかし、マルコが問題視したのは、F1における周回遅れの存在である。
「マルシャとHRTに、ドライバーたちをもっと注意して走らせてほしいと話すよう、(レッドブルの)チームマネジャーに言っておいた」
「彼らはほかのレベルで走っているんだ。ほかのクルマより6秒か7秒も遅いんだよ。今よりももっと周りに注意して走ってもらわないといけない」
「(カーティケヤンとの接触で)ベッテルが失った12ポイントはタイトル争いにおける大きな痛手になるかもしれない」とマルコは『Servus TV(セアヴスTV)』で語った。
また、中指を立てたこととレース後にカーティケヤンを「間抜け」と呼び、チャンピオンとしての品位を問われているベッテルの言動についても、マルコは擁護の姿勢を崩さない。
「レース中、3位になれるチャンスが目の前に転がっていれば、普通は怒るだろう。ベッテルだって人間なんだから」
「感情的になるのも理解できる」