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HRTの苦戦を擁護する母国スペインの関係者

2012年04月02日(月)22:25 pm

元F1ドライバーであり、現在はテレビ局『Sky(スカイ)』で解説者を務めるマーティン・ブランドルが、F1で3年目のシーズンを迎えるHRTがいまだに苦戦していることに驚いたと語っている。

HRTは、F1を統括するFIA(国際自動車連盟)の前会長マックス・モズレーが2010年、F1に3つの参戦チーム枠を新設した際、元F1ドライバーのエイドリアン・カンポスによって設立されたスペイン国籍のチームだ。

チームの経営権はその後ホセ・ラモン・カラバンテの手に移り、昨年にはテサン・キャピタルが新たなオーナーとなった。そのテサン・キャピタルは昨年までチーム代表を務めていたコリン・コレスが持ち込んだ施設や管理体制を再編して2012年シーズンに臨んでいる。

そうした経緯はあったにせよ、ブランドルはペドロ・デ・ラ・ロサとナレイン・カーティケヤンの2人のHRTドライバーが、HRTの2012年型車にこれほど手こずっていることに驚きを隠せないようだ。ブランドルは、『BBC』の自動車番組『Top Gear(トップ・ギア)』のウェブサイトに次のようなコメントを寄せている。

「誰かがトップにくるだろうし、誰かがビリになるものだ。(しかし)HRTは現時点では特に劣っている。それに、3年目を迎えるというのになぜ1年目よりもさらに悪いのか、わけがわからないね」

だが、FIAの副会長であり、スペインの自動車レース連盟会長を務めるカルロス・グラシアは、この意見とは違う見方をしているようだ。グラシアはスポーツ新聞の『Marca(マルカ)』に対し、今年HRTでレースを行うベテランドライバーのデ・ラ・ロサには「ハンデ」があると次のように説明している。

「彼は自分の状況をよく分かっている。HRTは今年3年目だと思っている人もいるだろうが、まったく新しいチームなんだよ」

「彼ら(HRT)はまた今年もレースを行う。だが、彼らは今始まったばかりであり、これまでのシーズンのイメージを消し去らなければならない状況にあるようだ」

「それが彼にとってのハンデだ。だがチームには将来性があるよ。ペドロがいるし、多くの投資も得ているからね」

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