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インディ第2戦予選、佐藤琢磨は16番手、トップはカストロネベス

2012年04月01日(日)12:40 pm

アメリカ深南部のアラバマ州バーミンガムで開催されるIZODインディカー・シリーズ第2戦は、Hondaインディ・グランプリ・オブ・アラバマとして3回目の開催を迎えました。

地元では2010年に始まったバーバー・モータースポーツパークでのインディカー・レースを大きく歓迎し、01年からアラバマ州リンカーンで工場を稼動しているHondaは、11年からイベントのタイトルスポンサーを務めることとなりました。バーミンガムを中心とするアラバマ州の人々が熱意を注ぎ込んだことにより、今年のインディカー・レースはより盛大なイベントとしての開催に漕ぎつけています。

フリー走行が始まった金曜日は日中に雨がありましたが、熱心なファンがコースサイドに陣取り、インディカーの走行を見守っていました。予選は土曜日の朝に予定されていましたが、バーバー・モータースポーツパークは朝から濃い霧に覆われたため、プラクティスは行われず、走行時間がほとんどないうちに予選の開始時間を迎えました。

開幕戦と同じ26台によって3段階で構成される予選では、エリオ・カストロネベス(Team Penske)が1分10秒4768のラップタイムでポールポジションを獲得しました。このブラジル出身のベテランにとって、今シーズン初、キャリア37度目のポールポジションとなりました。2番手は、昨年度のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したカナダ出身のジェームズ・ヒンチクリフ(Andretti Autosport)でした。この両者の間には、0.0454秒という僅差しかない接戦となっていました。

予選3番手は、2003年と08年のシリーズチャンピオン、ニュージーランド出身のスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)でした。ディクソンの予選タイムは1分10秒5291で、2番手となったヒンチクリフとはわずかに0.0069秒と、差がほとんどないに等しい状況でした。インディカー・シリーズの戦いは大変な激戦で、トップ3の予選タイムは0.0523秒という僅差の走行になりました。

ディクソンはHondaエンジン搭載ダラーラに乗り、セント・ピーターズバーグでの開幕戦で2位フィニッシュをしたばかり。明日のレースでもトップ争いを展開することが予想されます。

4番手は同じくHondaエンジンで走るマイク・コンウェイ(A.J. Foyt Enterprises)が手に入れました。イギリスから来たこの若手は昨年、キャリア初勝利を挙げており、今シーズンはさらなる勝利を重ねることが期待されています。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、金曜日の第1プラクティスで3番手につけ、ウエットコンディションだった第2プラクティスにはトップタイムをマークしていました。マシンのセッティングは上々で、予選では上位グリッドを争うことが期待されていました。しかし、予選の第1ステージの第2グループに組み込まれた彼は、タイムアタックラップでスロー走行する他車とラインが重なってしまう不運に遭い、予選の第2ステージに進むチャンスを逃してしまいました。予選結果は16番手で、明日のレース、佐藤は8列目アウト側グリッドからスタートすることとなりました。

なお、今日の予選では2007年と、09年から3年連続でシリーズタイトルを獲得しているダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が、予選第1ステージの第2グループで9番手となるラップタイムを出すにとどまり、キャリア2回目の第1ステージ敗退を喫しました。フランキッティは明日のレースを18番グリッドから戦います。

佐藤琢磨(16番手)
「今回供給されているソフトタイヤは、グリップが非常に高いのですが、その性能が維持されるのは短い時間だけです。それは予選を走り出す前に分かっていました。私たちは予選ではベストを2周目に記録すべく、アタックに入りました。ところが、その2周目にスロー走行のマシンがレーシングラインをふさいでしまっていたのです。タイヤがベストの状態でのアタックができなかったのは本当に残念でした。しかし明日の決勝レースは、ソフトとハードのタイヤ選択や、ピットタイミングなどの作戦も重要となるはずですから、まずはウオームアップでのマシンをよいものとすることを目指し、そこから、レースでもベストの結果を得られるよう全力を出して戦いたいと思います」

(ホンダ・プレスリリースより)

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