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ザウバー、アロンソを抜かないようペレスに指示とのうわさをあらためて否定

ザウバーは、マレーシアGPで所属ドライバーのセルジオ・ペレスがフェルナンド・アロンソ（フェラーリ）と優勝を争った際、フェラーリを勝たせるためにアロンソを抜かないようペレスに指示したとの憶測を否定した。

また、フェラーリはザウバーへエンジンを供給しており、政治的にも協調することがあるため、ザウバーが不調に苦しむフェラーリに配慮して、ペレスにアロンソを抜かないよう指示したのではないかとのうわさがある。

ペレスがレース終盤にアロンソの1秒以内にまで近づいた際、ザウバーはペレスに対して無線で、「この順位が必要だ」と伝えていた。この直後にペレスはミスをしてコースオフしたため、アロンソとの差が一気に広がっていた。

これに対し、イギリスのテレビ局『Sky（スカイ）』で解説を務める元F1ドライバーのマーティン・ブランドルはツイッターへ「13コーナーでのペレスのミスが意図的なものだったとは思わない。あの状況や無線で集中力を欠いた可能性はあるがね」と投稿し、チームからの指示ではないだろうとの見解を示した。

ザウバーのチーム代表ペーター・ザウバーも、レース直後に「それは100％ない」と指示を否定していたが、チーム本拠地のあるスイスへ到着した際、あらためて指示の存在を否定した。

一方で、かつてフェラーリでエンジニアを務めていたホアン・ビラデルプラットはスペインのテレビ局『TV3』に対し、「私はそれが実際に起こったと言っているんじゃない。だが、フェラーリがそうしたのは初めてのことではないよ」と語っている。