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佐藤琢磨、インディ開幕戦でトップ走行もトラブルでリタイア

2012年03月26日(月)16:24 pm

インディカー開幕戦が25日(日)、セント・ピーターズバーグ市街地特設コースで行われ、ペンスキーのエリオ・カストロネベスが優勝。今年はレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングへ移籍した佐藤琢磨は、トップを走行する場面もあったが、ギアボックスにトラブルが発生してリタイアとなった。以下、ホンダのプレスリリース。

メキシコ湾からフロリダ半島へと接近していた雨雲は朝方までにタンパ方面へと通り抜け、2012年のインディカー・シリーズ開幕戦となるHondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグのスタートは青空の下で切られました。全長1.8マイルのストリートサーキットには朝から大勢のファンが足を運び、ピットやグランドスタンドからのレース観戦を楽しんでいました。

バラエティーに富んだコーナーがレイアウトされたダウンタウンのコースを100周するレースは、75周目にトップに立ったエリオ・カストロネベス(Team Penske)が優勝。Hondaエンジンを搭載するChip Ganassi RacingのHondaダラーラで戦ったスコット・ディクソンは、2位フィニッシュを果たして表彰台に上りました。

大観衆に見守られてスタートしたレースは、多くのオーバーテイクが見られるインディカーらしいエキサイティングなバトルとなりました。それでありながら、マシン同士の絡み合うアクシデントはゼロ。26台のインディカーはサイド・バイ・サイド、ノーズ・トゥ・テールの接近戦をレースファンの目の前に繰り広げました。

インディカー・シリーズは、2006年から6年間にわたりHonda1社によるエンジン供給体制が続いてきましたが、今シーズンから自動車メーカー3社によるエンジン開発競争が始まり、Hondaグランプリ・オブ・セント・ピーターズバーグはその最初のレースとして開催されました。どのエンジンが最もパワーを引き出しているのか、燃費がいいのはどのエンジンかなど、まだまだ多くのことが完全に判明していない状況でレースは始まりました。

Hondaエンジン搭載のChip Ganassi RacingのHondaダラーラに乗る03、08年チャンピオンのスコット・ディクソンは、6番グリッドから見事なスタートで4番手まで一気にジャンプアップ。その後もフルコースコーションが出てもピットに入らない作戦を採用し続け、37周目にトップに躍り出ました。ディクソンはそのままゴールまで2回のピットストップで走りきりましたが、同じ作戦をとったカストロネベスが2回目のピットストップを利用して順位を逆転し、トップでゴールしました。

土曜日の予選で6番手につけたルーキーのシモン・パジェノー(Schmidt Hamilton Motorsports)は、決勝でも目覚ましい走りを見せ続けて6位でゴールしました。その一方で昨年度のセント・ピーターズバーグ・ウイナーであるダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)は、最終ラップの最終コーナーで燃料ぎれに陥り、13位でのゴールとなりました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、14番グリッドからスタートし、08年以来のフルシーズンエントリーを行うRahal Letterman Lanigan RacingのHondaダラーラですばらしいレースを戦いました。レースのスタートと、序盤のアクシデントで出されたフルコースコーションの後のリスタート、その両方で3台ずつを抜き去り上位を走行。レース中盤には11周にわたってトップを快走し、上位フィニッシュは確実なレース展開となっていました。ところが、2回目のピットストップを終えたところで突然ギアシフトができなくなり、ピットでのリタイアを余儀なくされました。

佐藤琢磨
「昨日までの走行データを見直した結果、マシンの不具合が発見され、決勝日の朝のウオームアップからマシンをコンペティティブなものにできました。レースでは作戦がとてもよく、クルーたちのピットストップは見事で、自分自身もミスなく走り続けることができていました。Rahal Letterman Lanigan Racingにとってのシリーズ復帰1戦目で、こうしてトップを走ることができたこともうれしく感じています」

「予選までのパフォーマンスでは、まさかここまでの走りができるとは思えなかったからです。2回目のピットストップのあとにギアボックスにトラブルが出てしまい、完走することができなかったのは本当に悔しいですが、いいパフォーマンスを見せることができ、チームの士気はおおいに上がっています。次のアラバマでの戦いが今から楽しみです」

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