メルボルンのアルバート・パーク・サーキットで行われたオーストラリアGP予選で、ザウバー勢は小林可夢偉がQ1のトップタイムを記録しながらQ2へ進出。しかし、Q2で可夢偉はタイヤのグリップ不足に悩まされて13番手、ペレスもトラブルに見舞われたため17番手となり、最終セッションQ3へ進出できなかった。チーム代表ペーター・ザウバーと、トラックエンジニアリング責任者が予選を振り返った。
ペーター・ザウバー
「大きな期待を抱いて臨んだ予選だったが、非常に残念な結果となってしまった。可夢偉がQ1で記録したトップタイムは、Q2ならば7番手に入るタイムだ。残念ながらQ2では状況が悪く、可夢偉はQ2で敗退してしまった」
「ペレスはギアボックスのトラブルに見舞われたため、Q2ではタイムを記録することができなかった。よかった点を挙げるとすれば、われわれのクルマの速さを確認できたため、追い抜きが難しいサーキットとはいえ、レースに向けて希望を持てる点だ」
ジャンパオロ・ダラーラ
「13番手と19番手という結果はわれわれの実力を反映していない。しかし、予選は悪い方向に行ってしまうこともある。フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)がスピンしたときに、われわれのドライバーが2人とも最初のアタックに入っていたのは不運だった」
「2回目にコースへ出たときは可夢偉がウェバーの後ろに引っかかった。ピットから出たばかりの可夢偉がウェバー(マーク・ウェバー/レッドブル)の真後ろについたとき、ウェバーがコーナーでミスをしたために可夢偉はしっかりとタイヤを温めることができなかったんだ。ペレスを悩ませたギアボックスの故障については後ほど分析しなければならない。レースで取り返すため、全力を尽くすつもりだ」