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オーストラリアGP、F1ボス娘の浪費非難で開催危機

2012年03月17日(土)0:41 am

F1の最高権威バーニー・エクレストンが、オーストラリアの政治家から侮辱的な発言を受けたことから、オーストラリアGP消滅の可能性が出てきた。

「契約の期限が来ても、彼らには更新してもらわなくてけっこうだ」とエクレストンはオーストラリアのラジオ『Fairfax(フェアファックス)』で言い放った。

現行のオーストラリアGP開催契約は、2015年で失効する。これに向けエクレストンは主催者側に対し、ヨーロッパのテレビ視聴者がより快適に観戦できるよう、ナイトレースという形での開催を受け入れるのであれば、開催費用を削減するというオファーを出していた。

ところが、オーストラリアの与党である労働党に所属する連邦政府のある政治家が、浪費の激しい「ボーガン」なエクレストンの娘タマラの懐を潤すために大金を払うのはご免だと発言した。「ボーガン」とは、オーストラリアのスラングで、言動や服装、行動に育ちの悪さが表れている人物のこと。

この政治家は、エクレストンが受け取った巨額の開催権料がタマラに渡っていると指摘。そのうえで、100万ドル(約8,300万円)のバスタブを使い、自身が乗るフェラーリ用のエレベーターがあり、専用のボーリング場にはクリスタルのボール、犬用のマッサージも利用しているとタマラの浪費ぶりを非難した。

「そんなことを言った間抜けはいったい誰なんだ。オーストラリアは共産主義じゃないだろう? 私の子供たちが得たカネは盗んだものじゃない。その発言をしたヤツへ、私に面と向かって言ってみろと言ってやりたいね」とエクレストンは『3AW』ラジオに怒りをぶちまけていた。

F1関係者を含め各方面から人気の高いオーストラリアGPだが、今回のいざこざで開催継続の危機に拍車が掛かってしまった。「政府の言っていることにすべて目を通したが、どうやら彼らは開催継続を望んでいないようだ」とエクレストンは締めくくっている。

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