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ピレリ、F1タイヤテスト開発マシンが決定

2012年03月09日(金)9:31 am

F1の公式タイヤサプライヤーであるピレリは7日(水)、タイヤ開発テストのために旧ロータス・ルノーGP(現ロータス)の2010年型車を使うことになったと発表した。

これまで、ピレリではトヨタの2009年型車(TF109)でテストを行っていたが、TF109は最新F1マシンに比べると時代遅れになっており、新F1タイヤを開発するのに最適な車両とは言えなかった。

ピレリのモータースポーツ責任者ポール・ヘンベリーは、これに関して次のように述べている。

「現在のF1における要求に応えるためのシミュレーションを行う上で、トヨタのクルマではもはや同様の力を発揮することができなくなった」

さらに、もうひとつの理由は、2010年シーズンからレース中の給油が禁止されたことだ。給油が許されていた時代に設計されたTF109は、現在のF1マシンよりも大幅に燃料タンクが小さい。そのため、無給油でレースを走りきるシミュレーションを行うことが不可能なのだ。

そこでピレリは、旧ロータス・ルノーGPが2010年のF1を戦ったクルマR30でテストを行うことに決定。車体に塗装は施さず、黒いカーボン地のまま走らせ、テストを担当するドライバーについては今月下旬に発表されるようだ。

ピレリが使用するR30は、今年の規則に対応するように手を加えられ、完全に公平を期するため、現在のF1チームに関係する人間を含むことなく、ピレリ自らの技術者たちによって走行が行われることになる。

ピレリによれば、今年は年間4回か5回のテストを予定しており、1回目のテストは5月。テストには、各F1チームから1人ずつオブザーバーが招待されることになるという。

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