フェラーリが、F1日本GPの舞台でもある鈴鹿サーキットで今月に、緊急F1テストを行うのではないかと話題になっている。
フェラーリは、今季に向けて設計した新排気システムの開発が難航。開幕戦での新排気システム導入を断念するなど、2012年型車F2012の熟成は思うように進んでいない。
そんな中、16日(金)から18日(日)に鈴鹿で行われるフェラーリオーナー向けイベント「フェラーリ・レーシング・デイズ鈴鹿 2012」に世界中からの注目が集まっている。
このイベントでは、フェラーリの元F1ドライバーでもあるミカ・サロが、F1マシンのデモ走行を行う予定だ。しかし、『Ilta(イルタ)』紙や『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』紙、テレビ局『MTV3』などサロの母国フィンランドのメディアは、このデモ走行が実際はF1テストになる可能性もあると報じた。
現在のF1では、サーキットを実走するテストが厳しく制限されている。しかし、2年前のF1マシンを使った走行は可能であり、今回フェラーリが走らせるのも2年前のF1マシンになるという。
この走行についてサロは、次のように語っている。
「彼らから連絡があった時には驚いたよ。この10年間、まともにF1にはかかわっていなかったからね」
「これが単なる“ショーラン”なのか彼らに聞いたんだ。でも、彼らはそれ以上の情報を教えてくれなかった」
「彼らには(テストドライバーの)ジャンカルロ・フィジケラ、マルク・ジェネ、アンドレア・ベルトリーニがいるのに、なぜ彼らが走らせないのか詳しくは分からない」
『MTV3』の解説者は、フェラーリがテストドライバーを総動員させてF2012の開発を行っているのではないかと推測。また、サロ自身もこの走行が非常に重要なものになる可能性を感じ、「必死になってトレーニング」を行い、首の強化やダイエットに取り組んでいるという。
「何でもないようなことじゃない。2日間のテストなんだよ」とサロは語っている。
なお、このイベントはフェラーリオーナー以外もグランドスタンドから観覧が可能。チケットは、13歳以上の大人が1,600円になっている。詳しくは、鈴鹿サーキットのウェブサイトから確認できる。詳細はこちら。