NEXT...F1開催スケジュール

フェルナンド・アロンソ、フェラーリに発破をかける

今季F1開幕前のテストが終わったばかりだが、今年のフェラーリを見限る意見もある。しかし、同チームのドライバーであるフェルナンド・アロンソが、チームスタッフへまだあきらめるのは早いとして発破をかけた。

フェラーリは、今季に向けて新しい排気システムを考案。この排気システムは大胆な設計になっており、「アグレッシブ」なものだったと技術責任者パット・フライも語るが、このシステムの開発は難航。最終的には開幕戦での投入を断念した。

フライは、この排気システムの投入断念によって開発が後退したことを認め、18日（日）に行われる開幕戦オーストラリアGPでの表彰台争いは無理だとして、次のように語っている。

「これまでのテストで分かったパフォーマンスのレベルには失望している。やるべきことが多いようだ」

だがアロンソは、まだ今季のフェラーリが悲惨なシーズンを過ごすことになるとは限らないと語る。チーム本拠地でアロンソは、スタッフへ次のように語りかけていた。

「新しいクルマは、理解しにくい特性がある。僕たちは今、希望していたような状態にはなっていないかもしれない」

「いろいろなことが言われているけど、実際のところは誰にも分からない。例えば昨日（4日／テスト最終日）は、みんなトップだと思っているレッドブルが数周しか走れず、最下位になった。もし同じことが僕たちに起こったら、それこそ大騒動だっただろうね。でも、ここでは誰もそんなこと気にしていなかった」

「これまで以上に、僕たち全員が改良のため全力を尽くす必要がある。ミラー担当の人から、ピストンを担当する人まで全員がね。目指すものはみんな同じなんだから、一丸となって全力を尽くすんだ」