いよいよ2週間後に迫った2012年F1の開幕。バルセロナでは、開幕前に最後となるテストが行われているが、これまでのテスト結果から、レッドブルとマクラーレンがトップ争いをすると予想されている。
先週にバルセロナで行われた合同テストでは、小林可夢偉(ザウバー)が4日間全体での最速タイムをたたき出していた。しかし、ザウバーのデザイナーであるマット・モリスの見解によると、最も高い競争力を秘めているのはザウバーではないようだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、こう伝えている。「トップチームはまだ手の内を見せていない」
モリスも同じ意見なようで、次のように加えた。
「われわれの分析結果を信じるならば、レッドブルとマクラーレンがトップで並んでいる。フェラーリには疑問符が付く。そしてそれらのチームのすぐ後ろでは、数チームがしのぎを削っている。きっと中団グループの力関係は、去年と似たようなものになるだろう」
いずれにしろ、今週のF1界は今シーズンのタイトル候補たちの動向に注目するだろう。昨年は不本意なシーズンを送り、2012年はタイトル奪回を目指すルイス・ハミルトン(マクラーレン)は『SID通信』に「多分、レッドブルは僕たちよりもわずかに速いだけだろうね」と述べている。
その一方でマクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュはこう語った。
「われわれは今週のバルセロナテストにかなりの改良パッケージを持ち込む予定だ。もっとも、それはレッドブルも同じだろうけどね」