かつてフェラーリでドライブしたことのあるミカ・サロが、フェラーリが2012年もフェリペ・マッサとの契約を守ったことには驚いたと認めている。
フィンランド人ドライバーのサロは、1999年にミハエル・シューマッハ(現メルセデスAMG)が骨折した際にその代役としてフェラーリから出走した経験を持っている。そのサロに言わせれば、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が近年における明らかなナンバー1ドライバーだという。
かつてザウバーやトヨタのドライバーとして活躍したサロは、先週のヘレス・サーキットでの公式テストに姿を現し、そこでフィンランドの放送局『MTV3』のインタビューに次のように答えている。
「マッサが今シーズン後も(フェラーリに)残るとは思わないよ。今年も彼が走ることができるって聞いたときには驚いたくらいだからね」
45歳になるサロは、2011年セバスチャン・ベッテルがチームメートであるマーク・ウェバーに圧倒的な差をつけたレッドブルにも同様のことが言えるだろうとしている。
さらに、サロは2人の世界チャンピオンを擁するマクラーレンについても次のようにコメントしている。
「もしマクラーレンがいいクルマを持っていたら、ふたりのドライバーがお互いにポイントを取り合うだろね。そのようなことは他のチームでは起こらないだろう。コース上ではハミルトンが最も速いドライバーだ。だが、いざレースとなるとバトンほど賢くはないね」
サロはまた、同郷の元F1チャンピオンであるキミ・ライコネンが復帰し、GP2チャンピオンのロメ・グロジャンとともに走ることになるロータスについても、その2人の間には大きな差がつくだろうとみている。
「キミはグロジャンよりかなり速いだろうね。グロジャンはエリック・ブーリエ(ロータスチーム代表)がマネジャーだからシートを得られただけだよ」
さらに、ウィリアムズのパストール・マルドナードとブルーノ・セナについてもサロの辛辣なコメントが続いた。
「僕はこのふたりは最悪の組み合わせだと思うよ。どちらもミスを犯しやすいからね。セナは昨年、ほとんどいいレースをすることがなかったし、最後には完全に色あせてしまった。マルドナードはちょっとばかり短気なところがあるし、彼らにとっていい年になるとは思えない。(ウィリアムズのテストドライバーの)バルテリ・ボッタスにとってはレースに出られる大きなチャンスがあるんじゃないかな」