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レッドブルの吸気口への疑いは消えず

2012年02月18日(土)11:55 am

2人の専門家が、レッドブルの新車のノーズ段差部分に設けられた吸気口について、エイドリアン・ニューイ(レッドブル最高技術責任者)が本当のことを言っているとは思っていないことを認めている。

2011年ほとんどのF1チームが採用し、今年から禁止されることになったブロウン・ディフューザー(エンジンからの排気を空力パーツのディフューザーに吹き付けることにより、より多くのダウンフォースを得るシステム)の考案者として知られるニューイは、今年の新車RB8のノーズの段差部分に設けられた郵便受けのような穴について、単にドライバーを冷却するための空気を取り入れるものであると主張している。

しかし、このモノコックから取り入れた空気はパフォーマンス向上の目的でどこか他のところにも流されるのではないかとの憶測が飛び交う中、空力の専門家であるニューイの説明には、やはり疑いの目が向けられている。

ある匿名のエンジニアはニヤリとしながら、「もし雨になったらドライバーの足は濡れてしまうだろうね」とドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に冗談交じりに語っている。

かつてマクラーレン、フェラーリ、ベネトン、プロストなどで活躍し、現在はスポーツカーチームであるエプシロン・エウスカディの運営を担当する元F1のベテランエンジニアであったホアン・ビラデルプラットもやはり疑いの目を向ける人物のひとりだ。

ビラデルプラットも『El Pais(エル・パイス)』紙に冗談を添えながら次のように語っている。

「個人的には、その穴がドライバーのリフレッシュのためだというエイドリアン・ニューイの説明は信じていないよ。もし彼らがそれを必要としているとしたら、きっとセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーは半分眠りながら運転しなくてはならないね」

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、RB8に設けられたその吸気口は、かつてフェラーリが2008年に採用していた革新的な吸気口が設けられたノーズコーンのように、空気をクルマのフロア下部に導くものではないかと推測している。

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