ルイス・ハミルトン(マクラーレン)が、ミュンヘンで行われる彼の友人でもありライバルでもあるエイドリアン・スーティル(元フォース・インディア)の裁判に証人として召喚されることになった。
ハミルトンは、2011年4月に行われた中国GPで勝利を飾ったのち、スーティルが上海のナイトクラブでロータスのオーナー企業ジェイニー・キャピタルの役員であるエリック・ルクスに対してグラスで傷を負わせた際にその場に居合わせたという事実により、証人として裁判に召喚されることになるだろうとみられていた。
ミュンヘン裁判所の広報官はハミルトンが正式に召喚されることを認め、次のように語っている。
「ルイス・ハミルトンは初日に証人として召喚されることになる。彼には出席する義務がある」
『Hamburger Morgenpost(ハンブルガー・モルゲンポスト)』紙によると、1月30日(月)から2日間にわたって裁判が行われることになるという。
これにより、ハミルトンは2月1日(水)に予定されているマクラーレンの新車発表会に出席するために、裁判が行われるミュンヘンから直接、新車会場へ向かわなければならないようだ。
一方、スーティルのマネジャーであるマンフレッド・ジマーマンは、(裁判については)心配していないと次のように話している。
「われわれはビデオを持っており、それを見ればエイドリアン(スーティル)が誰かを攻撃したり、故意に傷つけようとしたのではないことが明白だ。われわれとしては無罪になると思っているが、悪くても過失傷害罪だろうね。でも、それによってスーティルのキャリアが台無しになったりすることはないよ」
この裁判には、元ヴァージンのドライバーであったジェローム・ダンブロシオや、あるF1ジャーナリストも証人として出廷する可能性があると報じられている。